これまではジンといえば、イギリスなど海外の銘柄がほとんどでしたが、近年、日本でもクラフトジンの新銘柄が続々と誕生しています。それに加え、最近では都内に蒸留所ができるなど、その人気はとどまることを知りません。
ジンは、薬草成分であるジュニパーベリーを基本に、植物由来のハーブやスパイスを独自に調合した蒸留酒。日本で作られるクラフトジンには、和の素材を使った独特の味が楽しめるものが多くあります。例えば、茶やユズ、サンショウなど日本の伝統的な植物や、焼酎や泡盛をベースとしたものもあり、香り高いので料理の仕上げにもぴったりです。
ここでは、クラフトジンをおいしく飲めるバーを紹介します。
中目黒にある、リラックスした雰囲気のカフェバー「フォレスター」。カレーとクラフトジンを堪能したい人にぴったりな店で、誰もが気軽に入れるような居心地の良い空間が広がります。
店内に入ると、瞬時にクミン、コリアンダー、カルダモンなどのスパイスの香りに迎えられるでしょう。しっかり食べたい人には、メニューから好みのカレーを2種選べる「コンビネーション」(1320円から)がおすすめです。その他「ファラフェルサンド」(990円)や「ケサディーヤ」(880円)など、軽食も用意されています。
約100種類のクラフトとプレミアムジンが1100円から楽しめ、入手困難なジンの調達を得意とするオーナーがおすすめを提案してくれます。例えば、ミルクシスル、カモミール、ピンクペッパーなど植物を配合したスコットランドのジンや、コート・ダジュールで蒸留されたジン「44°N」などユニークなセレクトのほか、「モンキー47」や「ヘンドリックス」などの人気銘柄までそろいます。
店内に流れるディープハウスがメインのプレイリストは、憂鬱な日も気分を高めてくれるでしょう。
蔵前の街角にひっそりとたたずむ蒸留所「東京リバーサイド蒸溜所」。廃棄物から高品質なスピリッツを製造することで知られています。運営会社のThe Ethical Spirits & Co.は、コロナ禍で捨てられることになったビールの「バドワイザー」を蒸留してジンを作るなど、独自の取り組みを行っています。
1階にある500リットルの銅製スチルの前には、カウンターショップが設置され、同社のスピリッツを全て購入可能。この店の実力を確かめたいなら、2階のバー&レストラン「ステージ(Stage)」へ行ってみましょう。銅製の建具や磨き上げられたコンクリート、鉢植えなどで洗練された店内で、蒸留所の真価を確かめてみてはいかがでしょうか。
外苑前駅近くにある隠れ家バー「ピーアールバー」。店内は、レザーの椅子やアンティークのシャンデリアなどがあり、ゴシック調の落ち着きのある雰囲気に満ちています。バーの歴史を振り返ると、1990年代に人気を博したアパレルショップ「バイドパイパー」が前身で、系列の金曜日だけバー営業を行っていた「ア・ニュー・ショップ」でバーテンとして働いていた竹田晋が、引き続きバーテンダーを務めています。
アルコール類は、泡盛ベースの沖縄のジンまさひろや、芋焼酎をベースにしたAKAYANEなど国産クラフトジンのほか、棚の奥には、ジンにホウライニンジン、ヨモギなどを漬けたオリジナルのジンも隠されています。マニアックなものから定番まで、好きなお酒を存分に楽しめるでしょう。
「東京、クラフトジンが楽しめるバー8選」では、こだわりのクラフトジンを味わえるスポットをさらに多く紹介しています。是非チェックしてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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