ビッグアーティストが出演するロックやジャズのフェスティバルから、山奥のダンスミュージックパーティー、地域密着型の個性的な音楽祭まで、今年の夏おすすめの野外音楽フェスティバルを紹介します。
「The Do-Over Tokyo 2016 presented by adidas Originals」は、2005年にロサンゼルスでスタートし、2011年に日本初上陸を果たした夏の野外音楽パーティーです。入場は無料で、「ミステリーゲスト」と呼ばれる出演者は当日までその詳細が分からないなど、独自のスタイルで人気を博しています。毎回、国内外の優れたDJたちが招聘されているので、出演アーティストを予想しながら楽しみに開催を待ちましょう。
「rural」は通なダンスミュージックフリークたちから支持を集める野外パーティーです。今年は、長野県軽井沢に近い標高1800〜2000mの穏やかな山々に囲まれた「湯の丸高原」を会場に、国内外から実力派DJが数多く登場します。2人のベルギー人テクノプロデューサー、Peter Van HoosenとYves De Meyのコラボレーションプロジェクト Sendai Sound Systemや、ロンドンの気鋭プロデューサーPearson Soundら海外勢はもちろん、DJ NOBUやAOKI takamasa、GONNOなど、国際的に高い評価を得ている日本人DJのプレイも注目です。
世界のベストミュージックフェスティバルのひとつとして定着した、日本が誇る音楽フェス「フジロックフェスティバル」。今年はレッド・ホット・チリペッパーズ、BECK、シガー・ロスら豪華なヘッドライナーを迎え、20周年のメモリアルイヤーを盛大に祝います。ラインアップの充実ぶりはもちろん、人気の深夜イベント「オールナイトフジ」の復活や、昨年なくなったステージ「オレンジコート」の跡地に屋根付きの大型フードコート「オレンジカフェ」が登場するなど、意欲的な試みが数多く行われます。
「アース・セレブレーション 2016」は、佐渡を拠点に国際的な活動を行っている太鼓芸能集団『鼓童』の主催による国際芸術祭です。イベント初日に行われる「鼓童村コンサート」には、今年はベトナムの伝統音楽芸能団バックハーが登場します。また、ECシアターでは国際的にも高い評価を得ているフラメンコダンサーの鍵田真由美と鼓童によるコラボレーションなど例年以上に意欲的なプログラムが用意されています。佐渡島の雄大な自然とともに、和太鼓の生命力溢れる演奏を堪能しましょう。
最後におすすめしたいのが、美しい日本の原風景が息づく富山県南砺市を舞台にした、ワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド」です。今年で26年目を迎える同イベントは、毎年アフリカ、アジア、中南米のミュージシャンたちを招聘し、異文化交流の場としてさまざまな催しを行ってきました。今年はベネズエラ共和国の歌手でありクアトロ奏者のセシリア・トッドや、マダガスカルのパーティーミュージックである「ツァピク」をエレクトロニックにアレンジした独自のダンスビートを巧みなギターで奏でるダミリーなど、アフリカやラテンの優れたミュージシャンが数多くラインアップされています。
「夏フェスガイド(2016)」では、そのほかにも色々なジャンルやロケーションのフェスティバルを紹介しています。黙々と踊りたい、キャンプの合間に音楽が聴きたい、時間を気にせず開放的になりたいなど、自分の理想の楽しみ方にマッチする夏フェスを見つけてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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