新世紀情報社会の春秋
インターネットで加速するコンテンツ経済(前編)(1/2 ページ)
コンテンツにまつわるビジネスモデルが軸に
2007年もいよいよ最後の月に入ろうとしている。今年もIT業 界ではいろいろな話題が目まぐるしく駆け巡った。それらすべてに共通する本質を見いだすのは容易なことではないが、多くの話題において、従来「コンテンツ」と呼ばれてきた領域がいろいろな意味で深く関連するようになってきているのは間違いない。
話題の最先端を走るグーグルは言うに及ばず、前回取り上げたアップルの一連の話題についても、音楽や映像といったコンテンツ抜きには語れない。国内においても、ワンセグやゲーム、コミュニティーなどを中心に前半特に勢いがよかったモバイル関連、そして後半になって注目を集めはじめているニコニコ動画などを見ても、話題の本質はコンテンツとそれに関連するビジネスモデルなどに移りつつあるようだ。
こうした傾向は、何も生活者向けのサービスに限ったことではない。いわゆるビジネス領域においても、メディアや広告といったコンテンツそのものを扱う業界はもちろん、それ以外の領域においても、ITの役割や対価の問題を、マーケティングや広告といった価値を軸に再定義しようとする動きが加速している。
最近何かと話題の“SaaS” (=Software as aService)や、Platform as a Service(サーバやネットワークなどハードウェアのサービス化)は、もはやIT導入の選択肢の1つとして確立に向っている。
利用者に広告を表示することで、代価を徴収せずに無償でサービス等を提供するというモデルは、民間放送で定着し浸透したものである。このモデルはグーグル等によって瞬く間に、インターネットサービスの世界における標準のモデルとなった。
従来メディアの枠を超えた幅広いサービスが無料化される様を、「広告経済」と表現する人もいる。これが可能となる理由は、広告そのものがメディア上で流通するコンテンツであるからに他ならない。巷で見受けられる、広告収入で成り立つ雑誌や、無料で飲料を提供する仕組みなどは、そうした広告経済の新たなトライアルといえるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
富士通、新方式の量子コンピューター試作機を世界初開発 ダイヤモンドで計算精度を向上
-
2
「複雑さにあらがう“設計者たち”」――マネーフォワードに学ぶBizOpsの実践構造
-
3
AI画像認識で検査効率化、技能継承やロボ自律制御にも活用へ 東芝総合研究所の落合誠所長
-
4
セキュリティは「使えてなんぼ」 認証との偶然の出会いから22年 - NTTデータ 星野氏
-
5
ポップなネオンを探す
-
6
戦略を実行する第2ステップ―組織の成功循環モデルを知り、リーダーシップを強化する
-
7
鷹は、自らの爪・羽根・くちばしを折ることで、生まれ変わる
-
8
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
9
会計思考が組織を変える――全社員がBS、PLを理解した風船会計メソッドとは
-
10
第53回:なぜ、日本企業では「考えるマネジャー」が育たないのか──AI時代、「言われたことは得意だが、課題抽出や提案は苦手」な組織から脱する方法
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー