ビジネス戦略を実現した辣腕CIOの素顔に迫る

【第1回】中堅企業のCIOは、面白い!(1/2 ページ)

 中堅企業では、優れたITリーダーシップはおのずと目立つ。問題を顕在化させ、従来の枠組みを揺さぶり、議論に火をつけるからだ。そうして変化の波が生まれ、広がっていく。成長企業で手腕を振るう革新的なITリーダーは、そのうねりの中にいる。

 「われわれのような中堅企業では、会社が変わろうとしているときや、新しい技術を取り入れてビジネスに生かしていこうとしているときには、その変化が肌で感じられる」と、キャムデンプロパティトラストのCIO、マリア・アンジロッティ氏は語る。同社はテキサス州ヒューストンに本社を置く年間売上高6億3500万ドルの不動産会社だ。

 「1つ1つの動きがすべて感じられる。これは非常にやりがいがある」

マリア・アンジロッティ氏 キャムデンプロパティトラストのマリア・アンジロッティCIO

 キャムデンに入社する前は、アンジロッティ氏はITキャリアの多くを、ヒューストンにある年商20億ドルのダイナジーで過ごした。「大企業では、自分が変化を起こしていると実感するまでに時間がかかる」と同氏は振り返る。

 アンジロッティ氏は最近、中堅企業のCIOの多くが直面している公共料金の上昇という問題に取り組んだ。キャムデンのIT部門は、13万ドルの費用をかけてWebベースの公共料金集中課金システムを設計、導入。4カ月以内に投資を回収した。同社は今年、この社内課金システムにより、約120万ドルのコストを削減できる見通しだ。

 「中堅企業では、プロジェクトを厳選して予算を配分するため、プロジェクトをいざ実行するときには、必ず完了させて結果を出さなければならない」(アンジロッティ氏)

 CIO DECISIONSミッドマーケットITリーダーシップアワードの受賞者は、いずれも技術を活用して、収益に貢献する具体的な成果を上げている。限られたリソースという制約をものともせず、自社がグローバルな市場でより大規模かつ強力なライバルと競争するために必要な、スタッフ体制を構築し、技術を実装している。

 彼らが採用時に託された課題は、レガシーシステムのリエンジニアリングや、重要プロジェクトの立て直し、ITとビジネスの新たな橋渡し、あるいは、最近では中堅企業にしか見られない急激な成長をサポートすることだ。

印刷する
SNSでシェア

この記事の著者

関連記事

ITmedia エグゼクテブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら

ぜひこの機会にお申し込みください。

入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。

入会条件:
上場企業および上場相当企業の課長職以上

※入会は無料です

エグゼクティブコンテンツ

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia エグゼクティブ SNS

X @itm_executiveをフォロー

インフォメーション

注目情報をチェック

ITmediaエグゼクティブをフォロー