トレンドフォーカス

米環境保護庁が画策する新たなENERGY STARプログラム(前編)(2/2 ページ)

スペースの有効利用から電力の効率的な使用へ

 すでに米国では、省エネ性能を測定するベンチマークや世界共通のメトリックスを設けて、政府としてエネルギー効率の良いデータセンターの定義づけが必要だとの認識に至っている。そのために必要な手法や管理技術とは何かを明らかにした上で、認定の仕組み作りを進め、省エネ設備への投資に踏み切った企業に対してはそれを表彰するインセンティブなども活用していくという。

 「いまやIT業界は完全にエネルギー集約型の産業になった。データセンターのTCOは上がり、信頼性が下がってきている。データセンターがさらに高価なものになっていくことを考慮し、今後のオペレーションを変えていくことが必要だろう」と話すファナラ氏は、世界中でデータセンター建設ラッシュを迎えているが、電力コストと冷却コストの急激な上昇がデータセンターのオペレーションの転換を迫る形となっているという。

データセンターのコスト比を示したグラフはまるで「パックマン」。土地や建造物の占めるコストに比べ電力消費量が圧倒的に大きいことがわかる

 従来のデータセンターではスペースの有効利用が施策の中心だったが、これからはハードウェアによる電力の効率的な使用が最優先される。また、投資家も顧客も政府当局も、データセンターの運営について省エネであることやCO2の排出を抑制していることを厳しく監視するようになる。そのため、企業にはエネルギー効率を高めるためのシステムや冷却装置への新たな投資が求められているのだという。

 では、サーバやデータセンターでのENERGY STARプログラムとはどのようなものなのか。続きは次回。

印刷する
SNSでシェア

この記事の著者

関連記事

ITmedia エグゼクテブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら

ぜひこの機会にお申し込みください。

入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。

入会条件:
上場企業および上場相当企業の課長職以上

※入会は無料です

エグゼクティブコンテンツ

アクセスランキング

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
  6. 6
  7. 7
  8. 8
  9. 9
  10. 10

ITmedia エグゼクティブ SNS

X @itm_executiveをフォロー

インフォメーション

注目情報をチェック

ITmediaエグゼクティブをフォロー