経営革新の担い手たち
「プロジェクト成功の鍵を握る現場力」――三菱東京UFJ銀行・根本常務【後編】(2/2 ページ)
プロジェクトは人を育てる
ITmedia 統合プロジェクトを振り返ってどのような感想をお持ちですか。
根本 計画通り完遂できたのは、高い使命感、強い責任感に裏付けられた社員、ビジネスパートナーの努力のおかげであり、全員がヒーロー、ヒロインであるとの思いが強いです。各人の着実な一歩の積み上げこそが、大きなことを成し遂げる原動力になったわけです。プロジェクトは人を育てるというように、大規模プロジェクトを通じて、システム部門、ユーザー部門ともに得たものは大きく、今後の財産になります。
これだけの大プロジェクトは、付け焼刃ではできません。長い間に育まれ培われた人材、良き組織文化が現役社員や先輩たちによって構築されてきたからこそ、いろいろな工夫や努力も生きたのだと思います。平時にしっかりとした仕事をし、将来を見据えた人材育成を怠らず、良き文化を創造、進化させることが真に大切であると改めて感じています。
景気低迷の今こそチャンスだ
ITmedia 統合により、世界に伍して戦うシステム面、組織面でのインフラが出来たと思います。一方で、ほかの企業を見ると、IT部門はさまざまな課題を抱えています。IT部門のあり方についてどのようにお考えですか。
根本 IT業界、IT企業で働く人々の大切さをもっと世の中に認知させることが大事だと思います。どの企業にとっても、ITは業務プロセスを改革したり、新たな経営への突破口を開くために重要なツールです。日本経済の競争力向上にもかかわります。ITの仕事は「3K」、あるいは「7K」などと揶揄(やゆ)される中、地道に実績を上げて、企業にとってITは生命線だと理解してもらうことが重要でしょう。
景気が低迷している今こそチャンスです。コスト構造改善、ビジネスモデルの変革に貢献できれば注目されるようになります。活機応変という通り、変化をとらえてチャンスと成す、IT部門が存在価値を示す重要な時期だと思います。ITと業務は切り離せないものですから、わたし自身の課題でもありますが、IT側から業務側にもっと働きかけ、社内を動かす努力をすべきです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
子供の夢をYouTuberからホワイトハッカーに! 具現化を進めるCISO - GMO 牧田氏
-
2
きちんと休むことが、「高度な技術」であることを多くの人は知らない
-
3
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
4
コミュニケーションの質が一変! 心理カウンセラーの「聞く技術」とトレーニング法
-
5
「大企業は一朝一夕には変わらない」 NTTデータ冨安寛氏がAI時代に重視する原理原則
-
6
ビジネスにおいて「対話力」は非常に大きな意味を持つ
-
7
イオン、フィジカルAIで物流改革 配送拠点の自動化率5割達成 深刻な人手不足に対応
-
8
「上司の9割は部下の成長に無関心」時代に人を育てる3つの鍵
-
9
銀座のママが教える、ビジネスパーソンが持つべき「心意気」とは?
-
10
「現実にCtrl+Zはない」──フィジカルAI時代に企業が備えるべき新役務「AIスチュワード」とは
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー