21世紀市場を勝ち抜くIT経営
【第2回】顧客から十人十色の「個客」の時代へ(1/3 ページ)
IT経営というと、「ITの活用が優れた企業」ととらえられがちであるが、大きな誤解である。最初にITありきではない。21世紀の厳しい市場で勝ち抜くための経営戦略、ビジネス戦略を打ちたてることが最優先である。それを実現するためにITを効果的に活用する、ということが前提となる。
ただし、戦略とIT活用の間には大きなギャップがある。現実的には戦略を立案して効果的にIT活用につなげるのは難しい。ともすればIT活用が独り歩きしてしまうことになりかねない。わたしは戦略とIT活用をつなげる方策として中間にビジネスモデル革新、マネジメントモデル革新を企画・立案することを提唱している。つまり、戦略、ビジネスモデル、マネジメントモデルが三位一体となってIT活用と結び付くことで、企業が継続的に競争力を向上させることができる、という図式である。
経営戦略やビジネス戦略を遂行するためにビジネスモデル革新を行うことの重要性は最近、一般に議論されるようになってきた。だがマネジメントモデルに対して日本企業、特に中堅中小企業の関心は薄い。マネジメントモデルが優れていれば、企業の組織やチームの活性化が図られ、やる気創造が起こってビジネスモデルを進化させていく大きな力となる。ビジネスモデルが固定的であれば、競争力は一過性のものになってしまう。市場の変化にすぐに適合するビジネスモデルを変革させる力はマネジメントモデルが握っているのである。
2004年から3年間、経済産業省・IT経営百選選考委員会が中小企業のIT経営モデルとして認定した270社の企業は、これら4つの要素、「戦略」「ビジネスモデル」「マネジメントモデル」「IT活用」がバランスよく高いレベルにある(認定企業の詳細は、アイテック刊「IT経営百選データブック」「IT経営百選データブック2」参照)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
グーグル、AI生成コンテンツの「透かし」検出ツールを一般公開 画像、動画などで識別
-
2
ジャズマンや文化人に愛された「新宿DUG」が閉店、マスターに聞くこれから
-
3
東京のレストラン7軒がメキシコ政府から「本格的なメキシコ料理」として認定
-
4
「50 TOP PIZZA WORLD 2026」に東京のピッツェリア2軒がランクイン
-
5
「進まざる者は必ず退く」、現状維持は大きなリスク - みずほFG CISO 寺井氏
-
6
なぜ答えが揺れ、堂々と間違えるのか ―― 確率で動く生成AIの正体
-
7
「薬機法申請の添削AI」を現場が作った――ライオンが100人のAI開発者を育てて見えた「民主化」の分岐点
-
8
BizOpsとは何か? 構想と現場をつなぐ、事業成長の“実行装置”
-
9
50代で退職したらどうなる? 辞めてはいけない4タイプ
-
10
Suicaアプリにコード決済「teppay」、10月20日から 上限30万、送金も可
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー