「世界一蹴の旅」からすべて教わった
台頭する中国のエリート世代、そのとき日本は(2/2 ページ)
今こそ日本の底力を発揮するとき
一方で、やはり日本人の英語レベルは低いと言わざるを得ない。勤めていたコンサルティング会社の東京事務所ですら、満足に使いこなせる人材はそう多くはなかった。さらなる内需拡大も見据えてグローバル化する中国、外需に依存しているため昨今の円高為替傾向で一気に赤字化する企業を多く抱える日本。このままでは、今後差が広がることは明白である。日本こそがもっと海外に目を向けなければならないはずだ。
ただし、中国にも課題がある。貧富の差だ。中国政府は何とかしてこの格差を縮めようと努力しているが、依然としてハードルは高い。エリートが持っている資本をてこに、安い労働力でフルレバレッジする。このモデルは引き続き中国のお家芸として継続されていくだろう。
再び日本について考える。第二次世界大戦の敗戦という負の遺産を背負いながらも、GDPを世界第2位まで押し上げた日本人の底力、それは欧米に追いつけ追い越せのモーレツな労働と、クリエイティブなアイデアから生まれた。僕の祖父や父親の世代にはそうしたパワーがあったのだ。「ゆとり世代」が社会に出てくるこれからの日本は、どうやって世界で戦っていくべきなのだろうか。
かたや、前述した元同僚の子どものような00后のエリートたちが世に出てくる2020年ごろの中国は、どんなに強大な国になっているか想像に難くない。
今から手を打たないと間に合わない。日本の将来を考えるとき、教育が重要なテーマであるのは間違いない。そんな焦燥感を抱きながら中国を後にした。(著者:ヨモケン/Libero)
連載バックナンバーはこちら
著者プロフィール
アシシ(左)とヨモケン
アシシ:1977年生まれ、北海道出身。大学卒業後、外資系コンサルティングファームに入社。6年勤めた後、ドイツワールドカップ現地観戦を理由に退職。その後、中田英寿の影響を受け旅人デビュー。半年仕事、半年旅人のライフスタイルも2009年で4年目に突入。自遊人布教活動を推し進める血気盛んな31歳。
ヨモケン:1979年生まれ、神奈川県出身。1998年、大学入学直後に日本代表とともに初めてワールドカップ(フランス大会)を体験。2002年、日韓ワールドカップをEnjoyし尽くして、同年、外資系コンサルティングファームに入社。2006年のドイツワールドカップを現地観戦後、同社の中国オフィスへ転籍。人生のマイルストーンをワールドカップイヤーに重ねながら、現在はフリーランスのコンサルタント兼旅人を満喫中。
「世界一蹴の旅」の概要や彼らの日々のブログはこちら。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「ビール化」するサントリー「金麦」、救世主になれるか 10月6日発売 関西で販売強化
-
2
新幹線にスマホ10台! 説明前にまず自分で確かめる - Zimperium 成田氏
-
3
「身代金は支払うべきか」――YKK APが7年越しに気付いた経営とセキュリティの視点のギャップ
-
4
「投資」を変えたら経営に響いた 250社超の支援で見えた「ゼロトラスト負債」 - Zscaler 髙岡氏
-
5
大人の語らいに。名品を味わう「アートなアフタヌーンティー」体験
-
6
世界初、走る回転寿司店「SUSHI BUS」が2026年10月にデビュー
-
7
「仕方ないインシデント」まで全力を尽くせるか - さくらインターネット 江草氏
-
8
日本の高校生9割「AI使ったことある」 1年で2割超増、米韓上回る 宿題代行は慎重
-
9
人生とは今日1日のことである。「今ここ」に集中できる人が成功も幸福も手にするワケ
-
10
「AIエージェント」登場でネット通販激変 〝アマゾン飛ばし〟でビジネスモデル崩壊も
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー