システム刷新で鮮魚の発注業務を効率化 「魚がし日本一」のにっぱん(1/2 ページ)
築地に本社を構えるにっぱんは、江戸前寿司チェーン「魚がし日本一」や魚菜料理「青柚子」などを東京、神奈川エリアで展開している。経営企画部 計数情報管理室の近藤洋一室長が社内の情報システム担当となった2004年当時、同社は情報システムにまつわる多くの悩みを抱えていた。業務プロセスの見直しを進める中で、まずはメンテナンス不可能となっていた受発注システムの老朽化という課題解決に取り組んだ。
それまで店舗と本部の間の受発注業務はFAXなど紙ベースで行われており、従業員が手入力しないと情報が上がってこないという問題があった。例えば、売り上げデータが1週間経ってようやく本部に上がってくることも多々あり、経営判断するには遅過ぎたのだった。
業態特有の問題
近藤氏が担当する以前からもプロセス改善に対する声はあったのだが、それでもなかなか改善できなかった理由の1つは、鮮魚という商品のデータ管理が難しい点である。例えば、重さ1キロのブリが欲しいと思っても、ちょうど1キロ分を購入するのは容易ではないし、別の種類の魚しか用意できない日もある。データの誤差を埋めるにはどうしても手作業が必要となり、時間がかかってしまっていたという。「店舗から情報を素早く吸い上げ、月次決算を早くしたいという思いがあった」と近藤氏は振り返る。
そこで受発注システムの刷新を図るとともに、業務プロセスの改善に向けて情報システム全体の見直しを検討した。システム構築を一括で引き受けてくれる会社を求めてさまざまなベンダー企業に相談を持ち掛けたが、億単位の開発コストがかかるなど条件の合う企業は少なかった。そうした中で最終的に選んだのは、財務会計システムを開発、販売するJICである。他社と比べてコストが安かったほか、提案の段階で情報システム全体の設計図ができていた点などを評価した。
「これまでのシステムを捨てて、独自のシステムを1からつくり直したいという思いがあった。JICは受発注システムの個別開発からネットワーク構築に至るまですべてを請け負ってくれた」(近藤氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「50 TOP PIZZA WORLD 2026」に東京のピッツェリア2軒がランクイン
-
2
沖電気と日立製作所がATM合弁発足 キャッシュレス普及で利用減、効率化狙う
-
3
「価値の安売り」から脱却する「誰に・何を・いくらで」の価格設計
-
4
「セキュリティは事業を活かす出汁、責任者はCIMOで目指せ」 - JTB 椎野氏
-
5
Agentic AI時代、企業はいかにリスクをコントロールすべきか――メルカリのAIガバナンスとガードレール実装
-
6
鉄道高架下に「大人の秘密基地」、都心の残された一等地の活用に各社も本腰
-
7
「CISOの役割は、緩める責任を負うこと」-freee CISO 茂岩氏
-
8
第1回:到来した「自律型AI時代」
-
9
第54回:エグゼクティブこそ今観たいSF4選。『攻殻機動隊』『PLUTO』からみるAI時代の「人間の仕事」
-
10
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー