ビジネス書著者が語る、リーダーの仕事術
ITで生産性を高める組織の作り方(2/3 ページ)
ITで仕事から脱線してしまう人をどうするか
グーグルをはじめとして、道具であるITを仕事に役立てるには、知識とスキルが必要です(ITリテラシー)。ただ、知識とスキルさえあれば、ITで仕事の生産性が上がるわけではありません。ITで生産性を落とす人には、「ITリテラシーが足りない人」以外に、あと2つあるのです。
それは、「生産性に対する意識が低い人」と、「ITそのものが自己目的化している人」です。
「生産性に対する意識が低い人」は、非常に多く存在します。典型例は、
- 日中にオフィスでパソコンに向かっていることが多い営業担当者
- 1日中、メールチェックを繰り返している人
です。パソコンに向かっていれば、仕事しているように見えるので、上司や同僚の大半は何も言いません。このため、優先順位、時間の効率性という意識が以前より後退しているように思うのは、わたしだけではないはずです。いや、仕事をしている分まだマシで「YouTube」を見たり、ニュースをチェックしたり、メールマガジンを読んでいたりと、仕事から脱線する人も相当数います。仕事と直接関係のない情報をチェックすることはもちろん大切なのですが、面白そうな情報であっても、ただ読み流すだけでは、全く仕事には役立たないと断言できます。
こうした部下の生産性を上げるコツは、脱線そのものを否定しないことです。
例えば、グーグルには、「就業時間の20パーセントを仕事とは無関係の各自の研究にあててよい」という有名なルールがありますが、直接の仕事から脱線する割合が問題なのであり「気が付いたら大半の時間を、興味をもったことを調べるのに費やしてしまった」ということにならなければ、部下が近視眼的に仕事をすることをむしろ防げるわけです。
さらに、インプット・アウトプットに意識を向けることが大切です。皆さんのほとんどは、「仕事に直接関係しない「有益そうな情報」に数多く出会ったでしょうが、そのうちいくつを思い出せますか。読み流しただけの情報は忘れてしまうものですから、コピー&ペーストなどで記録に残す必要があるのです。
仕事から脱線している部下を見つけたとき、脱線自体を叱っても意味がありません。本人は、「直接は役に立たないが、いずれ役に立ちそう」くらいに思っているからです。「使えそうな情報は、残しておけよ」くらいにアドバイスし、月に一回程度、アウトプット
を求めるのが一番です。アウトプットを求められるかもしれないということになれば、情報を記録し、「この情報が、どう仕事に役立つだろう」と意識するようになります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
グーグル、AI生成コンテンツの「透かし」検出ツールを一般公開 画像、動画などで識別
-
2
現代社会のあり方を問う――「暴走する資本主義」
-
3
東京のレストラン7軒がメキシコ政府から「本格的なメキシコ料理」として認定
-
4
成功している経営者はなぜ神社好きが多いのか?
-
5
「本がぁ! 本がぁ!」ムスカ大佐に学ぶビジネスパーソンが本を読む意義――俳優 寺田農氏
-
6
CEDEC開幕、AIの最新技術展示 ゲーム開発者向けイベント…日本の魅力発信の講演も
-
7
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
8
日本初、高輪ゲートウェイ駅構内で入場無料のDJイベントが開催
-
9
「価値の安売り」から脱却する「誰に・何を・いくらで」の価格設計
-
10
「50 TOP PIZZA WORLD 2026」に東京のピッツェリア2軒がランクイン
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー