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ソーシャルメディアを活用し、まだ見ぬ顧客を掘り起こせ――ネットイヤーグループ、石黒氏(2/3 ページ)
ソーシャルメディアに即効性はない――自社の資産を見直し、Webセントリックな企業へ
情報プラットフォームの構築のカギとなるのがソーシャルメディアの活用だ。昨今日本企業の間でもソーシャルメディアが利用され始めてきたが、すぐに売り上げにつながるような即効性はないと石黒氏は注意する。
「ソーシャルメディアは当然取り組むべきものではありますが、単にそれだけで売り上げが伸びるというわけではありません。ソーシャルメディアは消費者との関係を強化するプロセスであり、ニーズを育成する場と認識することが大切です」(石黒氏)
ネットイヤーグループはすべてのマーケティング活動の中核にWebを位置付け、消費者と企業の関係を強化する手法としてWebセントリックマーケティングを提唱している。このマーケティング手法では、ソーシャルメディアを活用して、他社メディアと自社メディアを橋渡しし、それら3つを効果的に利用することでマーケティングコストを下げながら売り上げ増に結び付けることが可能だという。
流れとしてはまず、商品やサービスの告知を4大マス媒体や他社のインターネットサイトなど、他社メディアで行う。そこから自社メディアに誘導し商品の販売やサービスの利用につなげていく。これは従来の方法だが、ソーシャルメディアを連携させることで、これまで得られなかったユーザーの声や隠れたニーズを掘り起こし、実際の商品やサービス、実店舗や営業の現場などリアルの世界にフィードバックしていくことが可能になる。また、ソーシャルメディアから得られた情報の社内共有を徹底することで、次のアクションを明確にする。こうした企業がWebセントリックな企業だと石黒氏は言う。
マーケティングの基盤を情報プラットフォームとすることで、顧客情報や購買行動を可視化し、分析することが可能になる。ただ、同時にデータ量も膨大になるので、それを分析するためのリソースを確保しなくてはならない。
「情報プラットフォームの裏には顧客にかかわる膨大なデータが存在しますが、それを日々効果測定することで、より有効な手立てを講じていくのです。やるべきことは多いですが、それに取り組んでいかなければ競争に勝っていけません」(石黒氏)
Webセントリックマーケティングに移行することで、企業の組織そのものを変革する必要があるかもしれない。しかし石黒氏は「今こそ踏み込む時期に差し掛かっているのではないでしょうか」と状況が切迫していることを語った。
では、企業のこれからの成長に欠かせないプラットフォームづくりに向けてするべきことは何だろうか。同氏は、ネット通販サイトのAmazonや米ニューヨークの新聞社、ウォール・ストリート・ジャーナルなどの事例を紹介しながら次のように説明する。
「まず、自社の資産を見直してください。その過程で見つけ出したコアコンピタンスを基に、自社メディアを徹底的に作り込みます。その上でソーシャルメディアを活用し、サードパーティなど外部ネットワークによる拡張性を持たせ、情報を実店舗などのリアルな場に伝えながら社内でも共有することが必要なのです」(石黒氏)
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