海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点
成長企業の秘密(2/3 ページ)
推進力の重要性
企業はこの上ない成長を目指し、毎年予想を上回る必要があります。そして、競争相手よりも前に出なければなりません。この種の成長はマーケティングだけでなく推進力によって左右されます。
ある研究によると、推進力を適切に利用した企業は、収入と利益を成長させ、効果的なマーケティングを行い、広告対売上比を下げることで、20 年間に渡り株主価値をダウ・ジョーンズ平均株価より80%高めることができました。
推進力に欠けた企業は質の低い製品を抱えて行き詰まり、質の良い新製品の開発に失敗し、創造力を失うなど、何らかの形で不具合が生じて来ます。このような不備を穴埋めするために、企業は乱暴なマーケティングを行い、自分達の製品を無理やり市場に詰め込もうとする傾向にあります。
そして、マーケティングに費用を使い過ぎるため、優れた製品を生み出すことができるかもしれない洗練された運営や革新的研究開発(R&D)に費やす費用が足りなくなってしまうのです。このような企業は推進力を殺すパターンにはまってしまっているのです。
トヨタ社は推進力駆動型の企業です。顧客を満足させることや継続的に新しい価値(例えば、プリウスやレクサスなど)を生み出すことに力を注いでいます。そのため、業界でトップを維持することができているのです。
その反対に、アメリカの自動車製造会社は、無駄削減を行う一方で、巨額の費用を広告に投じたり、販売促進やディスカウントを行ったりしたにも関わらず、作った製品は消費者の熱狂的な支持を得ることはありませんでした。
しかし、時を同じくして、トヨタは世界の自動車業界でトップに登りつめ、素晴らしい推進力の波に乗ったのです。もちろん、マーケティングにお金を沢山かければ利益を得ることはできます。しかし、推進力のある企業は成長するために広告に多くの費用を投じる必要はないのです。
推進力のある企業は「まず、波を作れ、そしてそれに乗れ」というモットーを持っています。企業成長のノウハウにはいろいろな見解があってしかるべきです。
ここで述べられているトヨタの事例は、それなりの資金力があって、それを最大限に生かす形でさらなる推進力を付けてきた事は間違いないでしょう。
資金力に乏しい企業は同じ形で推進力をつける事はできないわけでその際は、マーケティングを優先させながら、商品力を徐々に付けて行くことが望まれるのではないでしょうか?
Copyright© 2014 エグゼクティブブックサマリー All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「現実にCtrl+Zはない」──フィジカルAI時代に企業が備えるべき新役務「AIスチュワード」とは
-
2
初心者向けの料理教室、男性受講生が過半数に 家庭での調理頻度も増加
-
3
「昆虫サイボーグ」で災害現地の行方不明者ゼロに挑む
-
4
5年で辞める予定の元数学青年が「しなやかな心とぶれない軸」でCISOへ - 富士通 太田氏
-
5
「大企業は一朝一夕には変わらない」 NTTデータ冨安寛氏がAI時代に重視する原理原則
-
6
眠れない日こそ活動量を増やそう。認知行動療法で自分を変える、一生モノの思考術とは?
-
7
「話を聞いてもらえない」のは、内容のせいとは限らない――伝わる人が押さえる第一印象
-
8
「仕方ないインシデント」まで全力を尽くせるか - さくらインターネット 江草氏
-
9
第2回:DXの教訓、AXの現実
-
10
チェキの新製品、タッチパネル式大画面を初搭載 富士フイルムが2機種新発売へ
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー