世界デジタル政府ランキング、1位は前回5位からの米国、日本は前回同様7位

今年で15回目の「早稲田大学世界デジタル政府ランキング」の結果は、1位米国、2位デンマーク3位がシンガポールだった。日本は前回同様7位。

[ITmedia]

　「世界デジタル政府ランキング」はICT先進国64カ国を対象に、早稲田大学電子政府・自治体研究所が中心となり、NPO 法人国際CIO学会の世界組織である、IAC（International Academy of CIO）が早稲田大学を始めとして、シンガポール国立大学（シンガポール）、北京大学（中国）など世界の11大学と提携し、デジタル政府の進捗度を調査・研究した結果を発表した。

　前回5位だった米国が1位に、2位デンマーク、3位はシンガポールだった。4位英国、5位エストニア、6位オーストラリア、日本は7位と前回同様だった。

　5位から2014年以来5年ぶりに1位に返り咲いた米国のデジタル戦略の特色としては、携帯事業分野の5Gの開発普及に重点を置いた点、政府データの価値を引き出してイノベーションを促進した点、AIに焦点を当てて業務合理化を目指し、ホワイトハウスが2018年にAIにおける米国のリーダーシップ維持に関する行政命令を出した点の3項目が挙げられる。

　日本は前回同様7位だったが、「政府 CIOの活躍度」「電子政府の戦略・振興策」が対象国の中でも上位にランクされた。

　デジタル政府分野の現状と課題を評価するための指標は10項目で、「ネットワークインフラの充実度」「行財政改革への貢献度、行政管理の最適化」「各種オンライン・アプリケーション・サービスの進捗度」「ホームページ、ポータルサイトの利便性」「政府CIOの活躍度」「電子政府の戦略・振興策」「ICTによる市民の行政参加の充実度」「オープン・ガバメント」「サイバーセキュリティ」「先端ICTの利活用度」である。

■第15回早稲田大学世界デジタル政府総合ランキング

順位	国名	得点
1	米国	96.2874
2	デンマーク	94.6053
3	シンガポール	93.4972
4	英国	92.1291
5	エストニア	91.5417
6	オーストラリア	88.3792
7	日本	88.2443
8	カナダ	88.2103
9	韓国	86.9321
10	スウェーデン	82.4303
11	台湾	82.0674
12	ノルウェー	81.5037
13	ニュージーランド	80.6553
14	スイス	80.3099
15	フィンランド	79.6849
16	香港	78.1554
17	ドイツ	77.9193
18	フランス	77.1680
19	カザフスタン	76.9693
20	オランダ	76.2726