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美化する学生に仕事の現実を突きつける 日本HP:欲しい人材をどう採るか(2/2 ページ)
採用市場の変化により、新卒の学生を“お客様”のように扱う企業もある中、日本HPは仕事の厳しさを教え込むことで適性を見極めるという。
――留学生に対するアプローチはしていますか。
吉武 現在は特に留学生の枠は設けておりません。しかし、数年前から海外の学生に対して採用に関するメールを送ったり、Webによる会社説明会を開催したりと、グローバルな人材の確保に注力しつつあります。
――採用環境が「売り手市場」に変わり、学生の質や意識も変わってきていると聞きます。
吉武 1つの会社で長く働きたい、やりたい仕事だけがしたいという「安定志向」の学生が増えています。従って会社説明会では、現実の厳しさやキャリアプランの重要性などを伝えています。
これは採用課題でもありますが、学生とわたしたちのギャップを埋めなくてはなりません。HPという会社の知名度が向上し、働きがいのある会社として認知されるようになりました。学生の中には、美化したイメージだけを持ってHPにやってくる人もいるので、例えばIT業界は重労働であるなど、きちんと現実を突きつけています。
語学スキルにしてもそうです。入社時に英語力はそれほど求めませんが、外資という特性上、日々の業務で英語は当たり前のように使用します。英語に対して“アレルギー”のある人であれば、仕事をするのは大変厳しいと理解してもらう必要があります。
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