ニュース
企業の採用コスト、前年と比べ大幅ダウン SBHC調べ
「売り手市場」に陰り? 人手不足と感じながらも、新卒および中途採用に掛けるコストを各社とも抑制していることが明らかになった。
人材ビジネス大手のソフトバンク・ヒューマンキャピタル(SBHC)は7月2日、企業の採用担当者を対象に行った採用活動に関するアンケート調査の結果を発表した。年間の採用コストが1年前と比べて大きく減少していることが明らかになった。
同調査は、2008年6月中旬に全国の企業の採用担当者400名(うち63名がインターネット関連業界)に対して実施。2007年度と比較すると採用活動は消極化しており、全体の平均採用コストは昨年の6割減となる1439万円だった(新卒、第二新卒、中途の合計)。中でも第二新卒採用へのコスト削減が目立った。今後の採用計画についても、3人に1人の担当者が消極的な姿勢を示す一方で、6割以上の担当者が人材不足を感じているという矛盾が生じた。
インターネット業界については、平均採用コストが1940万円と非インターネット業界よりも高く、特に大卒5年目の営業職、エンジニア職、クリエイティブ職への年収提示額が他業種と比べて大幅に伸びた。
また中途採用したいタレントには、エド・はるみさんが1位に、木村拓哉さんが2位に選ばれた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 欲しい人材をどう採るか:企業文化をつくる「侍スピリッツ」 日本オラクル
グローバル企業であるが故に、日本に定着する企業にしたい――そうした組織を支える人材に対し、日本オラクルは一体何を求めているのか。 - 欲しい人材をどう採るか:美化する学生に仕事の現実を突きつける 日本HP
採用市場の変化により、新卒の学生を“お客様”のように扱う企業もある中、日本HPは仕事の厳しさを教え込むことで適性を見極めるという。 - 欲しい人材をどう採るか:学業に支障のない採用活動を 日本IBM
「売り手」といわれる昨今の新卒採用マーケット。いまIT業界で働く若者にはどのような資質が必要とされているのか。特集「欲しい人材をどう採るか」では、各社の戦略や取り組みから読み解く。 - 女性カウンセラーに悩み相談:もがき続けて4カ月、念願の仕事に就いたがもう辞めたい
自分を周囲に「合わせよう」ともがき続けて4カ月。ようやくありつけた念願の仕事だったが、もう辞めたいと思い始めている――「合わせる」の言葉の符号とは? - 目上の人との食事や接待で常識不足を痛感 SBHCが調査
若手ビジネスパーソンを対象にした調査で、上司への対応の善しあしが常識力の指標になることが明らかになった。