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豪華絢爛! パリのクリスマスを堪能してきたフランスに行ってみますか?(3/3 ページ)

ラテン気質で楽観主義のフランス人でさえ、このところの世界的な経済危機に表情を曇らせている。パリのクリスマスを彩るイルミネーションは、そんな暗いムードを吹き飛ばすだけの力強さがあるという。

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経済不況を打ち破るための活力に

 ヨーロッパの冬はとても長く、とても暗い。だから人々は夏にはサマータイムを導入するなどして徹底的に太陽の光を味わおうとする。夏のバカンスシーズンにイタリア、地中海方面への“民族大移動”が見られるのもこの証左である。

 冬のイルミネーションは、来るべき夏に備えて長く暗い冬を乗り切るための活力になろう。イルミネーションの光はまた、昨今の暗い経済情勢に対する人々の不安をかき消してくれるものにもなるのかもしれない。

 フランスでは毎年2度、夏冬に全国一斉大バーゲン(Solde、ソルド)が行われる。2009年冬のソルドは2009年1月7日から開始される。「すわ恐慌か!?」と言われ始めて最初のソルドなので、どのような消費行動が見られるか大変興味深い。

 恐慌といっても、何とかなるような気がしてならないのは、すっかりラテン人気質に毒されてしまったおかげか、はたまたイルミネーションのおかげか……。


プロフィール

中嶋洋平(なかしま ようへい)

フランス国立社会科学高等研究院(EHESS) 政治研究系博士課程在学。

1980年大阪府生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程を首席修了。現在、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程を休学して渡仏し、フランス国立社会科学高等研究院政治研究系博士課程/歴史研究センターに所属。専門は欧州統合思想の歴史的展開(特に19世紀)。主な論文に「来るべき『欧州連邦』―その歴史性と現在―」(Keio SFC Journal Vol.7 No.1)など。


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