ビジネスマンの悩み相談室
「草食男子」の育成に悩む上司(1/3 ページ)
「若手社員が何を考えているのか分からない」
ビジネスコーチングの研修やセミナーを通してお会いする多くの企業リーダーが最近よく口にしている。「草食男子」という言葉などがはやっているが、彼らのような存在を理解できない人も多くいるのが実情なのである。
先月から始まった連載「ビジネスマンの悩み相談室」では、研修などを通して出会った方々の悩みを取り上げながら、わたしなりの解決策をお話ししていく。今回は若手社員の育成の悩みについて解説していきたい。
C係長は新しく配属されてきたM君に悩んでいた。M君は仕事を与えた直後はやる気を見せて頑張るものの、その頑張りが持続せず、徐々に手を抜いてしまうことが多かった。
ある日、C係長は懇意にしているクライアントから紹介を受けたW社の担当者の元にM君を連れていった。C係長はM君に、その後のフォローを行い、進ちょく状況を知らせるように依頼したが、何の報告もないまま数週間が経過した。
この案件はM君に任せようと思っていたC係長であったが、さすがに気掛かりで自らM君に進ちょく状況を尋ねた。すると、次のような返事がきた。
「あのクライアントはプッシュしても全然動かないんです。意味がないですよ」
C係長はM君の発言に驚いてしまった。
すぐに結論を急ぐ若者
こうした部下を持つ上司にわたしは何度もお会いしたことがある。彼らは部下がすぐにあきらめてしまう点に悩まされているようだ。最近の若者に顕著な傾向として、次のようなものがある。
(1)自分に自信が持てない
(2)インスタントである
まず、自分に自信が持てない人が多い。自信がないために、防御しようとして、人を見下し攻撃する。その結果、自分に甘く、他人に厳しくなってしまうのだ。自分が危機にさらされると考えるのか、他人と協力し合おうとしないのである。
次に、実にインスタントである。インスタントとは、結論を急ぐことである。特に失敗する可能性が高かったり、自分にとってメリットが少ないと判断した事柄に対する見切りが早い。すぐに結果を求め、とことん努力しようとしない。要するに、粘り強さが足りないのである。
物事に少しだけ取り組み、すぐに成果が出ないと、これは自分に合っていない、自分は別のことがしたかったと結論付け、止めてしまう。転職が多いのも、結論を急ぐ傾向が影響していると言えるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
JR東、磁気乗車券を2027年春に廃止 小型券はQR付き大型券へ、環境負荷軽減
-
2
富士通、新方式の量子コンピューター試作機を世界初開発 ダイヤモンドで計算精度を向上
-
3
AI画像認識で検査効率化、技能継承やロボ自律制御にも活用へ 東芝総合研究所の落合誠所長
-
4
「AI社員」活用、NECは無人部署 DeNAには17体、南場社長「けなげ」と太鼓判
-
5
「ビール化」するサントリー「金麦」、救世主になれるか 10月6日発売 関西で販売強化
-
6
顧客価値創出へのAIの貢献
-
7
「身代金は支払うべきか」――YKK APが7年越しに気付いた経営とセキュリティの視点のギャップ
-
8
鷹は、自らの爪・羽根・くちばしを折ることで、生まれ変わる
-
9
マイケル・ジャクソンはなぜ白い靴下を履いたのか?
-
10
第53回:なぜ、日本企業では「考えるマネジャー」が育たないのか──AI時代、「言われたことは得意だが、課題抽出や提案は苦手」な組織から脱する方法
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー