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大きな器のリーダーを目指そうビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

なぜ、「あの人と一緒に働きたい」「あの人について行きたい」と思うのか。リーダーシップは右脳的か、左脳的かで分けられる。

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どうせなるなら大きな器のリーダーとなる

 最初は、小さなリーダーであっても、気付き、学び、行動すれば、次第に大きなリーダーとなれます。部下を持つ、現場を経験するなどの積み重ねで着実に立派なリーダーに成長することはできます。ただ、大きな器のリーダーシップとは何か、もしくは、左脳、右脳リーダーシップの違いを知っていると、大きな器のリーダーとなりやすい。同じ時間をかけるのであれば、小さなリーダーになってから次第に成長していくより、最初から大きなリーダーを目指すほうがずっと効率が良いのです。

 ある人が幹部に説明にいってもなかなか通らないのに、別の人がいけば通してくるといったことを目にしたことがあるでしょう。説得力の高い人とそうではない人です。部下に対しては、もっと説得力の差が出ます。ある上司が言うと部署全体が納得して動き始めるのに、別の上司が言うと部下はなんだかんだと理由を持ち出して動きが悪い。上司に対しての説得力の違い、部下に対しての説得力の違いは、単なるスキルなのでしょうか。

 上司が声に出すかどうかは別にして、「言っている内容は正論だが、お前に言われたくない」と思う気持ちが聞き手に少しでもあれば、説得力を大いに失うのです。スキル以外の何かがそう思わせるのです。部下も、あの上司が言うのだから多少忙しくてやってみようと思うか、同じような内容であっても、別の人ならば無理してやりたくないと思うことがあります。これらの違いがリーダーの器の差となって表れます。

著者プロフィール

古川裕倫

1954年生まれ。早稲田大学商学部卒業。1977年三井物産入社、23年間勤務(エネルギー本部、情報産業本部、業務部投資総括室)。内、ロサンゼルス、ニューヨークで10年間勤務。2000年株式会社ホリプロにヘッドハントされる。同社取締役執行役員経営企画室室長兼子会社ホリ・エンタープライズ社長、株式会社リンクステーション代表取締役副社長を経て、現在、株式会社多久案代表、ビジネスアドバイザー。日本駐車場開発株式会社社外取締役を務めるかたわら、「先輩・先人の教えを後世に順送りする」ために講演活動を行う。ビジネスマンの勉強と交流のために「プラチナビジネス塾」(講演会+異業種交流会)を開催している。


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