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サービスシフト海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(5/5 ページ)

コストと質における競争力によって、アウトソーシングが余儀なくされている。業務の海外移転を促す5つの力がある。それは、優れたテクノロジー、自由市場、適正価格の良質品への探求、国のサービス提供の増加、世界的ビジネス文化である。

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エグゼクティブブックサマリー
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無視できない選択肢

 競争上の優位に関する理論は、国は自国が得意とする分野に集中するべきであること、そして競争によってコストや製品およびサービスの質が向上した時には、顧客は得をするべきであることの両方を説明しています。世界的に競争する経営者は、不測の事態に素早く対応する能力を優先事項とする、リスクが大きい環境の中で、低コストおよび高品質への要求の高まりに対応しなければならなくなります。

 このような問題が原因で経営者が海外移転から得られる競争力を無視することは(もし無視できるのならば)、軽はずみな行為とされています。もちろん、アウトソーシングには、多くの実施問題、物流課題、人事問題、顧客サービスの課題、競争問題などが付随してきます。例えば、特に企業が複雑な情報を伝え、返答を受け取らなければならない時に発生する、直接顔を合わせてコミュニケーションを取ることの必要性は、問題の1つに過ぎません。しかし、ウェブや「どこにでもある電話通信」によって「情報のバリア」は減らされたため、企業の境界線は極めて大きく発展しました。

 ただ闇雲にアウトソーシングを考えるだけではなく、顧客が求めているものに対して的確に対応しながらも、予期せぬ出来事に対しての迅速な対応をすることが強い競争力をもたらすことになります。現代において、そうした情報収集能力はウェブという大きな力がアウトソーシングをバックアップしているのです。

この本の詳細

  • ロバートE・ケネディは、ミシガン大学ロス・スクール・オブ・ビジネスの経営学教授であり「ブローバル・イニシアチブ」の主任を務めています。また、ウィリアム・ディビットソン研究所の所長です。アジェイ・シャーマは同研究所に勤めており、「サービスイニシアチブのグローバル化」に関する研究管理者です。
  • ページ数 352ページ
  • 出版社および発売日 FT Press;(2009年1月初版)
  • 言語 英語
  • amazonへのリンクはこちらです。

プロフィール:鬼塚俊宏ストラテジィエレメント社長

鬼塚俊宏氏

経営コンサルタント(ビジネスモデルコンサルタント・セールスコピーライター)。経営コンサルタントとして、上場企業から個人プロフェッショナルまで、420社以上(1400案件以上)の企業経営を支援。特に集客モデルの構築とビジネスモデルプロデュースを得意とする。またセールスコピーライターという肩書も持ち、そのライティングスキルを生かしたマーケティング施策は、多くの企業を「高収益企業」へと変貌させてきた。


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