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バーチャルプレゼンを使って、遠く離れた顧客の心をつかむ方法海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(3/3 ページ)

ITの進化でいつでもどこでも世界中の人と、コスト効率よくコミュニケーションができるようなった。そこでは会って話す時以上に、聞き手の関心を集めることが重要。相手を自分のプレゼンに引き込むためのテクニックとは。

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最大のプレゼン効果を上げるために

 ニュース放送には数多くの専門家が関わっています。レポーターから技術サポートまで、それぞれが自分の役割を持っています。その中で、最も大切な役割を担っているのが、プロデューサーです。プロデューサーはバーチャルプレゼンのチームの中で必要な存在ですプレゼンの前に段取りを決めたり、プレゼンの最中にアシストしたりします。その他の役割としては、司会者あるいは共同司会者がいます。共同司会者は、ともすれば退屈な一人芝居になってしまうプレゼンを、機知に富んだ会話に変えることができます。また、進行役はパネルディスカッションや質疑応答セッションをまとめることができます。

 バーチャルプレゼンを進行する上で役に立つツールが沢山あります。例えば、写真、スライド、グラフィック、ビデオ、対話型コンピュータスクリーン、音楽などです。それらをバーチャルプレゼンのどのタイミングで使うのか、最大のプレゼン効果を上げるためにどのツールを使うのか、どの視覚効果を前もってセットしておく必要があるか、それを自分自身で操作、または専門家に協力してもらうか、計画を立ててください。

 相手に興味を持たせるようにするためにはプレゼンテーションそのものをいかに、魅力的にするかという環境作りも重要であり、スペシャリストに協力を依頼することも選択肢の1つではないでしょうか。

重要なのは最初の60秒から90秒

 きちんとプレゼンの計画を立てなければ、誰からも関心を集められません。それだけでなく、目的を達成できなかったり、混乱したり、関連性を失ったり、間違ったテクノロジーを使ってしまったり、与えられた時間に遅れ、終わりの時間をオーバーしたりしてしまいます。決められた時間に参加者全員が繋がれることを確認してください。

 バーチャルプレゼンの最初の60秒から90秒が非常に重要です。プレゼンの冒頭ではプレゼンの意図を明確に伝えることが大切です。例えば、「この会議の目的は○○○に関連した懸念事項を解決することです」とはっきり目的を述べてください。

 そして、そのすぐ後に基本概念を伝えてください。例えば「プレゼンの間、次の3つのポイントを頭に入れておいてください」と述べ、素早くそして簡潔にアジェンダ(取り上げる予定のもの)を紹介してください。また、プレゼンに関係のある特別な状況についても説明してください。例えば「提起された重要な問題は○○○に関連したものです」などと言って説明しましょう。

 プレゼンで取り上げているテーマから生まれる最終結果、影響、効果、あるいは恩恵を説明してください。例えば「在庫が十分になければ、注文を取ることができません」などと説明してください。また、自分や参加者が取らなければならない必要な手段もまとめてください。例えば「会議を終わらせる前に、トム、ジュリア、ポール、エリンには次に何をしようと思っているのか、それをいつまでにやるのか計画と日付を聞かせてもらいたいと思います」と言って、それぞれが何をいつまでにやるのか決めてください。

 何事も準備が必要であることは前項でも言及しましたが、最初の引きこみで60秒から90秒で明確なプレゼンの目的を話をしなければならないということには驚きました。同時に、参加者が具体的行動を起こさせるように背中を押すことも重要ということでしょう。

著者紹介

ティモシーJ・ケーゲルは、ウォールストリート・ジャーナル紙およびニューヨーク・タイムズ紙でベストセラー著者に選ばれました


プロフィール:鬼塚俊宏ストラテジィエレメント社長

鬼塚俊宏氏

経営コンサルタント(ビジネスモデルコンサルタント・セールスコピーライター)。経営コンサルタントとして、上場企業から個人プロフェッショナルまで、420社以上(1400案件以上)の企業経営を支援。特に集客モデルの構築とビジネスモデルプロデュースを得意とする。またセールスコピーライターという肩書も持ち、そのライティングスキルを生かしたマーケティング施策は、多くの企業を「高収益企業」へと変貌させてきた。


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