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ビジネスリーダーのための、コンサルタント起業を成功させる3つのポイントビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

コンサルタント起業を考えるとき、その成功確率を高めるためにも、覚えておいてほしい3つの重要ポイント。

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 もちろん、「ビジネスタレント」を目指すとか、「講演業をする」という考えであれば、何も問題はありません。目指す方向と活動が一致しているので成果もでやすいでしょう。ただし、あくまでもコンサルタントを目指すとしたら話は別です。これまでに培ってきた経営現場での知的ノウハウを生かして、クライアント企業の業績向上を手伝い、真に自らの人生を生かした活躍をしたい……と考えるなら、「コンサルタント業の成功戦略」を熟知し、実行しなければ夢は遠のくばかりです。

 「自分はこんなことをするために独立したんだろうか?」といった誰にも言えない悩みを抱えながら、講演で地方行脚している人も数多くいます。また、意味不明な作業のためにクライアント先に赴いたり、数万円のためにおべっかを使って話を聞くだけだったり……。「何でこんなことをしているんだろう」と気付いても時すでに遅しです。ボタンの掛け違いに気付かなかったがための深い悩みです。

 怖いのは、コンサルタント業と、その他のビジネスタレントや講師業、士業……などとは、収入はもちろんのこと、ビジネスとしての寿命や黄金期もまったく違ってくる点です。もし、これらを知らずして間違った方法で活動してしまうと、一番の稼ぎ時にピークを過ぎていたり、歳を重ねるからこその利点を生かすことなく、チャンスをみすみす逃してしまいかねません。これまでのビジネスリーダーとしての活躍を真に次に生かすためにも、しっかりとした戦略づくりが欠かせないのです。

 そして、コンサルタント起業を成功させる3番目のポイントは、「自分が提供するコンサルティング」を、商品化することです。これは、「何か困っていることに対応する」というのがコンサルタントと思っている人が多いのですが、実際には、売れるコンサルタントになればなるほど、自分のコンサルティングの特徴を打ち出し、商品化しています。

 お店でも何でも、昔からの名店や名を馳せているところは、必ず「ウリ」があります。「何でも屋」状態で売れるということはありません。何でも対応するのがコンサルタントだと思っていると、単なる下請け仕事しかできず、自分にしかできない仕事をする……ということからはほど遠い状態になってしまいます。自分の強みをしっかり持ったコンサルタントだからこそ、大いなる活躍が実現するのです。

 そのためには、「私はこのコンサルティングができます!」という、コンサルティングという無形サービスを、「売れるカタチの商品化」これを「コンサルティングの体系化」と言いますが、このことが極めて重要となってきます。

 これら一連の3つの重要ポイントを押さえることで、コンサルタント起業の成功確率は確実に高まります。ビジネスリーダーからコンサルタント起業を実現する──。あなたが次のステージを考えるとき、「コンサルタント業」は、その選択肢に加えるだけの魅力があります。

著者プロフィール:五藤万晶(ごとうかずあき)

コンサルティング業専門のコンサルタント。株式会社ドラゴンコンサルティング代表取締役。

徹底してコンサルティングビジネスにこだわり、コンサルタントと講演業、セミナー講師、士業などの他の先生業との違いを、日本で初めて明確化させた斯界の第一人者。これまで、130人以上を直接指導し、各人の強みと特長を最大限に引き出し、年収3千万円以上の売れるコンサルタントを数多く輩出。「人のコンテンツを絞り出す天才」と称され、鋭い洞察力と実績から、各方面から依頼が絶えない。「キラーコンテンツづくり」を指導し、なかには年収1億円を超えるコンサルタントも生まれている。

著『売れるコンサルタントになるための営業術』『コンサルタントのための“キラーコンテンツ"で稼ぐ法』(同文舘出版)


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