昨今のサウナブームにあっては、ロウリュとアウフグースを何となく知っているという人も少なくないでしょう。どちらもサウナ浴の一環で行われるものなのですが、前者はフィンランド、後者はドイツと、それぞれに由来が異なります。ロウリュは、サウナストーブの中のサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、体感温度を上げる行為のこと。対してアウフグースは、ロウリュで発生した蒸気を専門スタッフ(日本では熱波師と呼ばれる)が入浴者に向けてあおぎ、熱い空気を直接浴びせる、一種のイベントです。とにかく大量の汗をかくことができるロウリュ&アウフグースは、サウナ好きにとっては最高の楽しみであり、ビギナーにとってもサウナの醍醐味(だいごみ)を知るきっかけとなるでしょう。ここでは、特にアウフグースに注目して、実施している施設を紹介します。
まず紹介するのは、としまえんの敷地内にある温泉施設「バーデと天然温泉 豊島園 庭の湯」。こちらは、熱過ぎない、比較的マイルドなアウフグースなので、女性の方も気持ちよく楽しむことができるでしょう。水着を着用して利用するバーデゾーンの屋外では、庭園の自然の中でくつろぐことができるので熱波で火照った体を休めるのにも最適です。
次は、都内のスパ施設の代名詞「スパ ラクーア」。男女でそれぞれ内容の違うサウナが3種類用意されており、ロウリュは中高温サウナのヴィルデンシュタイン(男湯)と、オリーブ(女湯)で行われます。ロウリュウ専門のスタッフが熱波を浴びせてくれ、設定は80度〜90度。しかし、体感ではそれ以上に感じるので、熱すぎるのが苦手な人は、下の方の段に座ることをお勧めします。露天風呂ゾーン、そしてランデブーデッキ(屋外の休憩所)など、外気浴スペースが充実している点もうれしいところです。
最後は、新宿ゴールデン街近く、新宿の癒やしスポットとして定着した「新宿天然温泉 テルマー湯」を紹介しましょう。新宿とは思えない静かで広い空間と、中伊豆「神代の湯」から毎日運搬している天然温泉で人気の施設です。ロウリュ(アウフグース)は、岩盤浴などがある4階のヒーリングテラゾーン内の専用ルームで行われます。室内は設定温度こそ約60度と低めですが、じっくりと熱波をあおいでくれるので、たっぷりと汗をかくことができます。水曜日はプロ熱波師の大森熱狼が終日担当しており、プロならではの技を体験できるのも魅力です。
そのほかの詳しい情報は「東京、ロウリュ&アウフグース10選」で紹介しています。都内の熱波スポットで思いっきり汗をかき、すっきりしてみてはいかがでしょう。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えのもと、日本の優れたヒト・モノ・コト・コンテンツ・サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。
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