約22万人が予約待ちをしているというドライヘッドマッサージ店「悟空のきもち」の原宿神宮店が、2018年1月11日にオープンしました。独自の手技で一気に寝落ちさせる「絶頂睡眠」のほぐし技術が話題の同店は、2008年に京都に誕生して以来、表参道や銀座、大阪の心斎橋にも店を構える人気店。オープンしたばかりの原宿神宮店も、すでに4万8000人が予約待ちの状態だというから驚きです。予約困難な施術とは一体どのようなものなのか。店を訪ね、実際に体験してきました。
施術スペースに足を踏み入れてみると、まずはその空間に驚かされました。そこには、「癒やし」から想像するものとは懸け離れた空間が広がっていたのです。リラックス効果を高めるため、できる限り照明を落とした部屋にあったのは、いろいろな時間が記された未来的な8つの個室。赤、青、緑、白のライトが代わる代わるつき、まるでテーマパークのアトラクションのようです。というのも、原宿神宮店のテーマは「アトラクション睡眠」。多くの来店客から、寝落ちの仕方や施術後の時間の感覚がタイムマシンのようだと言われたことから、「眠るタイムマシン」をコンセプトとした店作りがされているのです。椅子に座り、施術箇所の頭や首、肩甲骨周りの指圧の強さを確認すると、いよいよスタートです。
施術は、代表が考案した21の手技を用いて行われます。オリジナルの方法のため、内容の詳細は控えますが、筆者が印象的だったのは一番初めに行われた呼吸法。取材で来ているという緊張もあってか、正直、眠るという気持ちになれていませんでした。しかし、スタッフの指示通りに呼吸をすると、だんだんと体の力が抜けてリラックスして、眠るスイッチのようなものが入った気がしました。後から聞いてみると、なんと同店では眠る呼吸を作るところから施術を始めているのだそうです。「眠らせる」ということにとことん向き合っている様子がうかがえます。
施術は、眠らせる技術と、快感が頂点になったところで一気に寝落ちさせる技術の2つを駆使しながら進めていきます。ぼんやり目が覚めたり、いつの間にか寝落ちしたりするというのを何度も繰り返し、不思議な感覚です。最大の特徴は、気持ち良さの絶頂のところで眠りに落とすこと。施術前は「気絶に似た寝落ち」という言葉に疑問を抱いていましたが、いざ体験してみると、ウトウトという感覚をあまり感じないままいつの間にか寝落ちをしており、「気絶」という言葉がしっくりきました。
ここで気になるのが予約方法でしょう。予約が困難であることは察しの通りですが、どうすれば予約が取れるのか。方法は2つあります。まず1つ目は、キャンセル待ち専用のLINEへ登録すること。キャンセル待ちの人数に対して出せる席数が圧倒的に少ないため、予約が取れる確率は低いのですが、運が良ければ施術を受けられるチャンスを手にできるかもしれません。2つ目は、店のオフィシャルWebサイトからの予約です。予約ページを開くと3カ月分のカレンダーが出てきます。全ての日付に「×」と記されていることがほとんどですが、直前でキャンセルが出ることも時々あるのだそうです。その場合は、自動的に予約可能の表示に変わっているので、ページを見続けていれば、予約が取れることもあるのだといいます。LINEのキャンセル待ちよりも、オフィシャルWebサイトからの方が予約の取れる確率は高いそうです。
その他の詳しい情報は「予約待ちは22万人。人気ドライヘッドマッサージ店の5店舗目が原宿に誕生」で紹介しています。普段から頭を駆使している人も多いことでしょう。疲れた時は、頭を揉(も)みほぐしてもらい、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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