「手土産は絶対ここで」と毎回決めている人も多いかもしれませんが、時には、ちょっと冒険してみてはいかがでしょう。ここでは、味はもちろん、まずパッケージに「胸キュン」し、思わず誰かに贈りたくなるような美しい手土産を厳選して紹介します。
「ナンバー シュガー」は、神宮前にある手作りキャラメルの専門店。香料や着色料などの余分なものは一切使っていない、ナチュラルな味わいのキャラメルを楽しめます。手土産には、美しいバラが描かれたボックスがおすすめ。箱の中には、バニラや塩、ラズベリー、ジンジャーなど、8種類のキャラメルが入っています。また、バラのイラストは、つぼみの状態のものから完全に花が開いたものまで、いくつかのバリエーションを用意。バラの色も、ピンク、青、黄色、オレンジの4種類あり、どんなバラに出会えるかはその時次第。「運命の一輪に出会う」というのも、なんだかロマンチックですね。
田園調布にある「ローザー洋菓子店」は、営業中でも店は薄暗く、まさに「知る人ぞ知る名店」といった感じです。店頭に人が立っていないこともあるので、初めて店を訪ねる人にとっては少々ハードルが高いかもしれません。しかし、ここは長年多くの人に愛されているロシアチョコレートに出会うため、勇気を出して扉を開けてみましょう。ヌガー、プラム、タフィーなど、約10種類あるロシアチョコレートは、レトロな包み紙までもが素晴らしい完璧なチョコレート。フレーバーごとにデザインも違い、簡単には捨てられないかわいさです。手土産には、チョコレートの詰め合わせがおすすめ。パールホワイトをベースにした缶は、シックで上品です。
水天宮前駅と人形町駅の中ほどにある和菓子の老舗「壽堂」。焼き芋の形を模した銘菓「黄金芋(こがねいも)」を中心に取り扱っています。「黄金芋」は、実際には芋は使われておらず、白いんげん豆の白餡に卵の黄身を加えた黄身餡を薄皮で包み、金串を通して高温で丸焼にした菓子。表面にはたっぷりとニッキがまぶされており、店の前に立つと、ニッキの良い香りが迎え入れてくれます。「黄金芋」が誕生したのは、明治30年代後半のこと。黄身餡が貴重とされていた当時から現在に至るまで、変わらずにこの味を提供しているのです。個数に応じて、紙袋や箱など、複数の選択肢が用意されていますが、手土産にするならば、竹皮でできた「お篭入り」という入れ物がおすすめ。蓋に掛けられた赤、緑、黄色で黄金芋が描かれたかけ紙は、伝統的な日本らしさと、親しみやすい可愛らしさが感じられる秀逸なデザインです。そして、篭自体を包んでいる、水色の包装紙とハマナス色のひもという色合わせもまた、心をくすぐる美しさです。
その他の詳しい情報は「東京、ジャケ買いしたい手土産」で紹介しています。相手の喜ぶ顔を想像しながら、とっておきの手土産を選んで「ジャケ買い」してみてはいかがでしょう。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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