東京には、コンセプトが強烈なバーや奇妙なレストランなど、店主のこだわりと個性あふれるさまざまな店があります。ここでは、「列車」をテーマとする店を紹介。北斗星の車両を改造したレストランや、オリエント急行でシェフを務めていた店主の料理が楽しめる名店、まるで電車の中にいるような内装のバーなどです。ゴールデンウイークに旅気分を味わいたいのなら、列車レストランで過ごしてみてはいかがでしょう。
東海道新幹線が開業したのは今から46年前の1964年。それより1年前に開店した歴史あるカレーショップのナイアガラです。50年近い歴史はだてではなく、壁には列車の行き先案内板や駅名表示板が至るところに貼られています。店の入り口にある自動券売機で食券を買うシステムで、「超特急」が激辛で「鈍行」が甘口。旧型客車の座席を流用したテーブル席に座れば、模型の鉄道が注文の品を届けてくれます。
東川口駅より徒歩8分ほどの場所にある、列車レストランのグランシャリオ。運行廃止となった寝台特急、北斗星の食堂車を改装しており、敷地内にはイタリアン料理店、そば屋、ベーカリーカフェが隣接しています。営業当初は完全予約制で乗車券も必要でしたが、2018年10月より予約不要乗車券不要で利用できるようになりました。グランシャリオは11〜17時の営業で、カレーやシチュー、特製ハンバーグなどの洋食を味わえ、夜は敷地内のイタリアンレストラン、リストランテ谷澤が列車で完全予約制のディナーコースを提供しています。
人形町にあるキハは、東京の鉄道ファンが仕事終わりに訪れる場所です。バーの2階は電車の車両を再現しており、網棚や吊革、吊り広告、駅名板、路線図は全て本物。店内がリアルすぎて、少し酔っていると、車両が動き出すのではないかと錯覚しそうになってしまいます。キハでは、塩漬けの魚や、塩味の豚肉にコーンなど、さまざまな缶詰を提供。オリジナルのワンカップ酒や巨大なジョッキのビールを飲みながら、壁に飾られた鉄道関連の記念品を堪能するのもいいでしょう。もし本当の鉄道マニアになりたいのなら、駅長の制服を着てみてください。
東京、走らない列車レストラン5選では、その他にもユニークな「電車」をコンセプトにしているレストランを紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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