結果を出す人はスケジュールに予定ではなく「〇〇」を書く:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
スケジュールに追われて来る日も来る日も、あるスケジュールをこなすだけの人生。それでは成長しないし夢はかなわない。夢を現実化させ結果を出すにはどうしたらいいのか?
モチベーションに頼ってはいけない
やろうと思ったけど、やる気が起きなかった。やる気さえあれば、きっとできたのに。
何かを実行したい、しなければならないとき、こんなふうに思う瞬間がありませんか? でもそれは大きな間違いです。
モチベーションをあげなればできないことは、長続きしません。やる気という存在は幻想です。「やる気が出ない」というのは、「やりたくない」「やらなくても問題ない」ことを言い換えているにすぎません。
やる気を出そうとすることよりも、やる気にかかわらず普通にできる習慣を増やすことのほうが、よほど大事です。最初は努力が必要ですが、モチベーションをあげて努力をするのは21日間。ここを乗り切れば習慣になります。僕のゴルフの練習も130日を超えてすでに習慣化しました。今ではモチベーションなど不要です。
習慣化するためには、とにかく可視化することです。
僕はスケジュールとは別に、毎日やることのリストを細かくExcelで作っています。朝であれば、歯を磨く、鼻うがいをする、鼻毛を切る、ひげをそる、シャワーを浴びるなど、全てです。わざわざ書かなくてもできる、などと油断をしてはいけません。細かいことほど、うっかり忘れますし、「今日くらい、いいか」とサボってしまうもの。
やっておけばよかった」ということはゼロにしなければなりません。だから習慣になるまで書き続けるのです。
スケジュールは人生を変える最強の武器
僕にとってスケジュールは、ただ予定を管理するためのものではありません。自分の未来の生き方を考えるためのツールです。
何のために仕事をするのか? 何のためにこの作業をしているのか? 何のために生きているのか? きっとあなたのさまざまな予定にも、目標や目的があるはずです。それを常に可視化して、意識するためにスケジュールを活用するのです。
未来を考えずに生きると人生はつまらないものになります。
僕は今、懸命にゴルフの練習をしていますが、スポーツもなんとなくやっているだけでは面白くありません。うまくなって勝つ、記録を伸ばすという未来を考えるから打ち込めるのです。
仕事もまったく同じだと思います。
あなたもぜひ、スケジュールを見直してみてください。「13時、定例会議」なんて書いてありませんか? 「この商談で1億円獲得する!」「この会議でやりたい企画を通す!」。そんなふうに未来志向で仕事をすると、無駄な時間がなくなります。その積み重ねが夢への一歩。スケジュールは夢をかなえるまでの階段です。
著者プロフィール:野呂 エイシロウ
1967年愛知県生まれ。小学4年生より放送部。中学生の頃より朝までラジオを聴いていたため、高校受験・大学受験を失敗。愛知工業大学で、コンピューターと出逢う。大学時代、雑誌「DIME」で見つけた募集広告に応募し、三菱電機の学生起業に参画。初の学生向け家電、初の学生クレジットカードの企画立案・マーケティングを行う。その後、「元気が出るテレビ・作家予備校」にて放送作家に。「鉄腕!DASH!!」「特命リサーチ200X」「ビートたけしの奇跡体験アンビリバボー」などの構成作家に。自動車の番組がきっかけで自動車会社のマーケティング担当と出逢い、戦略的PRコンサルタントへ。「婚活ブーム」「グルーポンブーム」「フラッシュマーケティング」「ふるさと納税ブーム」などに携わる。
現在までに140社のコンサルタントを行う。常に20社ほどと契約。ブームを作りそれを定着し、企業や消費者に利益を生むのが役割。ミッションは、「企画と言葉の力で世の中を面白くすること」。毎日、10近い会議に参加。
『心をつかむ話し方 無敵の法則』(アスコム)など著書多数。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 不安を、ワクワクに変えよう
- FREE FLAT FUNな生き方へ
- 「感情マネジメント」でチームを伸ばす
- 売れる人がやっているたった四つの繁盛の法則とは?
- 成功者は、必ずやっている! 「しつこさ」を高める3つの法則
- 「疑う」からはじめる。激変の時代を生き抜く思考・行動の源泉
- 言葉は武器である。明石家さんまさんと島田紳助さんから学べ
- 「グローイング・サイクル」を回すことで組織の全員が戦力になる
- 話すも聞くも議論するのも、結論と根拠のピラミッドでやってみよう
- ブレイクセルフ 自分を変える思考法
- 自分で考えて動く部下が育つすごい質問
- 短時間で確実に成果を出せる、トップセールスの営業手法とは
- 「1行書くだけ日記 」振り返りのオススメ