投資も副業である。筆者も投資は好きだ。大化けすることは何度もある。マンション経営などの不動産投資でもいい。勉強をする必要性があるが、会社の給与をはるかに超えた人を幾人も知っている。
Excelが得意、経理が得意、書類の代行が得意、企画書が書けるというだけでもいい
僕が、最初にやった仕事の一つが企画書製作の代行である。アップルがまだMacintoshの時代である。今みたいにMacの時代ではない。当時Macintoshを使えば、実に美しい企画書を作ることができた。
僕は、大学でデザインを学ぶ仲間とともに代行の仕事をした。当時は、企画書を美しく書き直すだけで、1ページ3万円がもらえた。10ページ、20ページを数日間で書きあげた。それだけで30〜60万円である。月に5本から忙しい月は10本も徹夜で仕上げていた。そう、結構な金額になった。コンピュータが使える若者2人の仕事である。
その仕事は放送作家になってからも役立った。制作会社さんが、広告代理店などに出す企画書の代行をしていた。それだけで5〜10万円はもらった。広告代理店からも企画の仕事をもらっていて、それだけで毎月50〜100万円の仕事になっていた。
そう、中心にあるのは「脳みそを使う」と「コンピュータを駆使する」ということである。特別なスキルがあったわけではない。デザイン能力はなかったから、デザインできる知人に依頼していた。デザインを学ぶのは無理だと諦めたのだ。
Excelが非常に得意というだけで、会社の給与が超えた人は何人かいる。書籍を書いたり、学校をやったり、YouTubeで活躍したりしている。
それだけで会社の給与の倍以上を稼ぐ人はいくらでもいる。
経理でもExcelでも企画書製作でもいい。営業代行でもいいかもしれない。自分の得意分野を更に広げることが大切だ。
パワハラ上司に興味がなくなる。いつでも辞められるが武器になる
実際にあった話である。その企業は上場企業で副業禁止だったが、投資は該当していなかった。その人は投資をし続け、給与の倍以上を毎年稼げるようになった。当然、直属の上司よりも給与が高い。
パワハラ上司に何を言われても「まあ、この人の数倍の資産があるからまあ、言わせておこう」と何も思わなくなったというのだ。つまり「いつでも辞められる」と思い出したら、どうでも良くなったというのだ。
そう、会社を辞めても、所得の3割程度が減るだけ。それでも同年代の人の給与所得の倍以上はある。全く怖いものなしだと言うのだ。そう、勇気も湧いてくる。お金があるというのは怖いものがなくなるということでもある。
あなたは何者か? 分かりやすく解説する必要性がある
何者か? という話をすると資格を取ろうという気になるかもしれないがそれは大きな間違いである。不必要である。僕もコンサルタントをやっているが、中小企業診断士は持っていない。以前、あるセミナーで中小企業診断士の人に怒られたことがある。「お前みたいなもぐりがいるからちゃんとした私達に仕事が来ないんだ!」っと。
あれ? おかしいなと思った。関係ないのでは? とも思った。その場では、「僕は大企業のコンサルタントが多い。大企業診断士という試験を受けようと思ったけどないから受けられない」とちゃかして更に仕事がこない中小企業診断士を怒らせたことがある。
そうではない。実力と有名かどうか? ということが大切だ。建築家の安藤忠雄さんも最初の頃は一級建築士を持っていなかった。でもあとから取得することでなんとかなったという。つまり、先に実力を発揮し、有名になることが先なのである。
料理人でも料理学校を出ていない人はいくらでもいる。免許や資格がなくてもできる仕事はいくらでもある。
僕は中小企業診断士の免許を取ることはないだろうし、そもそもその能力は僕にはない。苦笑。今週もいくつかの企業から仕事の依頼がきている。それはちょっとだけ知られているからである。
SNS時代はいくらでも有名になれる。大切なのは起業精神
以前は、マスコミしかなかったが、今はSNSがある。動画配信もできる。FacebookやInstagramもある。あとは、成功するというマインドである。会社の仕事は正解か不正解だが、副業の場合は、試行錯誤である。答えはいくらでもある。
大切なのは、ちょっともうければいいや……、というマインドを捨てることである。億単位稼ぐぞというマインドである。そう企業マインドを起業マインドに変える必要がある。
まずはやる気を出すこと。猛ダッシュをすること。自分は大谷翔平選手のような二刀流だと心に誓うこと。朝も夜も、その目標にむかって走り続けることが成功への道だ。さあ、動き出そう。成功をお祈りします。
著者プロフィール:野呂 エイシロウ
1967年愛知県生まれ。小学4年生より放送部。中学生の頃より朝までラジオを聴いていたため、高校受験・大学受験を失敗。愛知工業大学で、コンピューターと出逢う。大学時代、雑誌「DIME」で見つけた募集広告に応募し、三菱電機の学生起業に参画。初の学生向け家電、初の学生クレジットカードの企画立案・マーケティングを行う。その後、「元気が出るテレビ・作家予備校」にて放送作家に。「鉄腕!DASH!!」「特命リサーチ200X」「ビートたけしの奇跡体験アンビリバボー」などの構成作家に。自動車の番組がきっかけで自動車会社のマーケティング担当と出逢い、戦略的PRコンサルタントへ。「婚活ブーム」「グルーポンブーム」「フラッシュマーケティング」「ふるさと納税ブーム」などに携わる。
現在までに140社のコンサルタントを行う。常に20社ほどと契約。ブームを作りそれを定着し、企業や消費者に利益を生むのが役割。ミッションは、「企画と言葉の力で世の中を面白くすること」。毎日、10近い会議に参加。
『心をつかむ話し方 無敵の法則』(アスコム)など著書多数。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 一流の人は、教わり方が違う
- 部下とのコミュニケーションが下手な上司がやっている勘違い
- リスキリング必須の時代! 学びで人生は変わる!
- エグゼクティブは『ストーリーでわかる「起業の科学」』をこう読む
- 自己流では勝てない。セオリーを学び、プロフェッショナルを目指せ
- できる30代は、「これ」しかやらない
- 「45歳定年制」の是非から考える「人を活かす経営の新常識」
- 50代 「仕事に困らない人」は見えないところで何をしているのか
- 結果を出す人はスケジュールに予定ではなく「〇〇」を書く
- 人生100年時代、複業をするために自分の「強み」を見つけよう。スタンフォード出身者が教える複業のポイント
- 不安を、ワクワクに変えよう