ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
劇的に生産性が上がる「15分単位の予定表」(1/2 ページ)
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「必要なタイミング」で「必要なこと」を思い出す力
「打ち合わせのときに、当然知っているはずの用語やエピソードが出てこなかったり、大切なポイントがうっかり抜け落ちてやり直しになったり……。なんて記憶力が悪いんだろうと、頭を抱えることがよくあります」
これは、30代男性から聞いた悩みです。同じような経験をした方も多いでしょう。しかしこれ、「記憶力」の問題ではありません。
大切なのは、「必要なタイミング」で「必要なこと」を思い出すこと。これが「要領のよさ」につながります。
そのためには、脳の容量を空けておかなければなりません。そこには、脳の記憶機能の1つ「ワーキングメモリ」が深くかかわっています。
ワーキングメモリは作業記憶とも呼ばれ、
(1)作業をスムーズに行うために、必要な情報を一時的に脳にストックしておく
(2)必要になったタイミングでその情報を呼び出す
という2つの能力が備わっています。
さらにこのワーキングメモリの優れているところは、(1)で情報を脳にストックしておくときに、いくつかの関連する情報を1つの「かたまり」として覚えられる点です。この「ひとかたまりになった情報」をチャンクと呼びます。
例えば、プレゼンテーションで「売上データ」「競合の動向」「市場の変遷」「今後の予測」という4つについて話すときも、「別々のことを4つ覚える」のではなく、「プレゼンという1つのチャンクに統合する」ことで、記憶に定着しやすくなります。
脳の容量をセーブする「15分サーキット」とは?
ただ残念なことに、「ワーキングメモリ」が一度に記憶しておける記憶容量(=チャンクの数)は、4つしかありません。しかも、この数を増やすことは脳の構造上、不可能。つまり、やるべきことが5つ以上あると、それだけで容量がいっぱいに。
そこで、5つ以上の作業がある場合は、それぞれの作業時間を15分以内で区切る「15分サーキット」の理論を使いましょう(なぜ15分以内なのかは後ほど説明します)。
例えば、「プレゼン資料の作成(A)」「会議資料の作成(B)」「売上データ入力(C)」「注文書の作成(D)」「経費精算(E)」という異なる5つの作業があったとします。
このとき1作業を15分ごとに区切りながら行い、5つ目を15分やったら1つ目に戻ります。つまり、次のように1つの作業を2回ずつ(2周)行うのです。
A―1:プレゼン資料のアウトラインを決める
B―1:会議資料のタイトルとリード文、項目をつくる
C―1:売上データの入力をする
D―1:注文書に入力する内容をメールから探す
E―1:領収書を整理する
A―2:プレゼン資料に入れる詳細データを探して貼りつける
B―2:会議資料の項目に入れる図表を探して貼りつける
C―2:売上データの入力を終える
D―2:注文書のフォーマットに入力する
E―2:会計ソフトに経費を入力する
このように、AからEまでの作業を順番に回していきます。たったそれだけで、次のようにさまざまなメリットがあります。
・15分たったらなにをやるのかが決まっているので、1つの作業に集中でき、やるべきことを忘れずにすむ
・「どの作業にどのくらいの負荷がかかるのか」が分かるので、時間配分の能力が上がる
・A とB のように似通った作業が発生すると、「さっき使った資料が参考になるな」というように、作業のコツがほかの作業に応用できることに気付ける
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