Business Objects Insight Japan 07 Fallレポート
どの局面でどうデータを活用するか、それが問題だ(2/2 ページ)
CPMは、もともと財務分析の観点から発祥した考え方で、予算計画や予実の管理、予測といったプロセスや方法論、それを支える情報システムを含んだ管理体系といえる。もちろん財務にかかわるものだけでなく、企業のヒト・モノ・カネといったリソースをデータの分析と活用で最適に配置しようということを狙っている。「いわば、ERP+BI=CPMという側面もある」という。
組織的なデータ活用サイクルの取り組み
CPMへとつなげるには現状とは大きなギャップがあるのも確かだ。その差を埋めるためにも、BIを導入したらそれで終わりにするのではなく、現場が情報を活用し、発見と探求を繰り返す試行錯誤のループを根付かせることが大切だ。
ビジネスインテリジェンス・コンピテンシーセンター(BICC)と呼ばれる組織が企業のデータ活用において注目されているが、組織的な取り組みによって支援していく必要があることに企業は気づきはじめている。
「分析、IT、ビジネスという3つスキルを1人の人間が持っていることはまれ。組織的にやる必要がある」と堀内氏は言う。
韓国の鉄鋼メーカーPOSCOも分析系のシステムに課題を抱えていた。「エンドユーザーからBIに対する不満が上がっていた」と、同社の情報システムを担当するPOSDATAの情報システム部マネジャーのキム・ジョンジン氏は話す。
この課題の解決に向け、第4世代の分析システムへの移行に合わせ、利用するユーザーのレベルを再定義し、データから現場の改善テーマを顕在化させるプロセスを見直したという。また、サポートグループを組織し、24時間365日体制で、現場のユーザーを支援する枠組みを構築。BIに関する用語辞典も整備した。
これにより、これまで単なるレポーティングツールとしてしか利用していなかったほとんどのユーザーが、本来の業務の分析のために活用するようになってきている、という。
「キーワードはユーザー中心のインテグレーションだった。十分に定義されたプロセスとトレーニング、サポート、効率的なシステムがあって良い流れができてきた」(キム氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「レッドガス」時代の羅針盤【第三章】従来型グローバルサプライチェーン設計思想からの脱却
-
2
レアアースをリサイクル、国内初 三菱電機やダイキンが信越化学と 脱中国の供給網構築へ
-
3
「セキュリティは事業を活かす出汁、責任者はCIMOで目指せ」 - JTB 椎野氏
-
4
第50回:なぜ「優秀なマネジャー」ほど経営に嫌われるのか
-
5
第11回:世界の潮流は「これからのリーダーはEQの高いリーダー」。日本にも根付くか?
-
6
重要文化財の弁財天像 3Dデータ化で確実に継承へ 「将来に残したい」神奈川・江島神社
-
7
「その100時間は、何も生み出していない」――認知科学者・堀田創氏が斬るリーダーの"見えない疲れ"
-
8
来春卒業する大学生のIT企業人気ランク NTTデータ1位 Skyが急上昇、富士通も
-
9
勇者に最適な武器を! 世界に羽ばたく日本企業を生み出す - Cloudbase 岩佐氏
-
10
ドコモFG、今秋までに金融AI試験版を開始 投資運用を助言し、若年層取り込み狙う
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー