企業の規模を問わず「エンドポイントに視点を置いたデータ保護」が求められる時代(2/2 ページ)
情報セキュリティのアプローチは、点から面に広がってきている
さらに最近では、特にデータのセキュリティという考え方が注目を集めている。
「PCを守るというより、データを守るべきだという認識が、ようやく広まりつつある。重要なのは、システムそのものではなく、その中にある情報だ。情報セキュリティにおいては、データを守るという考えに立って対策を意識すべき」と田中氏は言う。
サーバやクライアント、アプリケーションを守ることも重要ではあるが、それよりも情報流出による損失の方が一般的に大きなものとなる。だから、システムよりもデータを守るべきだということになるのだ。
データを守る上では、エンドポイントすなわち社内外に数多く存在するクライアントPCが重要だ。数が多いことからサーバよりも管理が行き届きにくく、セキュリティポリシーを徹底することが非常に難しい。セキュリティポリシーは、いったん決めたら不変というわけではなく、企業内外の脅威や体制などの変化に応じて、頻繁に見直されるべきものである。ポリシー変更のたびに、全クライアントに対して変更を徹底させるのは、管理者にとって非常に大きな負担となる。
「情報セキュリティのアプローチは、点から面に広がってきている。企業全体を面で守るという形にしないと、データを守りきれないからだ」(田中氏)とはいうものの、実質的に管理しきれないような運用を現場に強いることはできない。運用が破たんすれば、かえって良くない結果になるだろう。そこで、「面」でのエンドポイント管理を目指していくことが求められるのである。管理まで見据えた製品を選んでいかねば、セキュリティの維持向上は望めない。
これに対し田中氏は、次のように説明する。
「例えば『Check Point Endpoint Security』(以下、Endpoint)は、クライアントのパーソナルファイアウォール、ウイルス対策、ソフトウェア管理、OSなどのセキュリティパッチ管理、外部メディア管理、データやHDDの暗号化など多彩な機能を備え、企業に必要なセキュリティレベルを集中管理できる。しかもUTM-1と同じコンソールで一元的に扱うことができるので、UTM-1によるゲートウェイセキュリティと、Endpointによるエンドポイントセキュリティの両方を組み合わせた統合セキュリティが実現する」
エンドポイントセキュリティの管理をエンドユーザー自身に任せるようでは、利便性が大きく損なわれてしまう。また、徹底されない危険も大きく、経営者の抱えるリスクを減らすことにつながらない。管理者の負担も軽減されない。Endpointのように一元的に管理できる製品でなければ、企業の求めるエンドポイントセキュリティを実現できないというわけだ。
そして、今後のセキュリティ動向についても、やはり同じような方向で管理の一元化、統合化が進んでいくことだろう。
「フォーバル クリエーティブでは、旧名称『Integrity』だった頃からEndpointを扱っているが、最近になってようやく時代が追いついてきたような印象を受ける。チェックポイントの製品群に統合され、UTM-1から一元管理できるようになったことで、その威力は大幅に強化されたといえるだろう。チェックポイントは、旧Integrityのように一流レベルの製品を自社製品としてラインアップに取り込み、それを統合管理できるようにするというアプローチを採っている。セキュリティ強化と同時に管理の効率化を考えているベンダーだ」(田中氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「レッドガス」時代の羅針盤【第三章】従来型グローバルサプライチェーン設計思想からの脱却
-
2
レアアースをリサイクル、国内初 三菱電機やダイキンが信越化学と 脱中国の供給網構築へ
-
3
「セキュリティは事業を活かす出汁、責任者はCIMOで目指せ」 - JTB 椎野氏
-
4
第50回:なぜ「優秀なマネジャー」ほど経営に嫌われるのか
-
5
第11回:世界の潮流は「これからのリーダーはEQの高いリーダー」。日本にも根付くか?
-
6
重要文化財の弁財天像 3Dデータ化で確実に継承へ 「将来に残したい」神奈川・江島神社
-
7
「その100時間は、何も生み出していない」――認知科学者・堀田創氏が斬るリーダーの"見えない疲れ"
-
8
来春卒業する大学生のIT企業人気ランク NTTデータ1位 Skyが急上昇、富士通も
-
9
勇者に最適な武器を! 世界に羽ばたく日本企業を生み出す - Cloudbase 岩佐氏
-
10
ドコモFG、今秋までに金融AI試験版を開始 投資運用を助言し、若年層取り込み狙う
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー