戦略コンサルタントの視点
情報システム子会社――経営の頼もしい味方か、お荷物か(2/3 ページ)
あいまいになっている存在意義――どう貢献させるのか?
多くの情報システム子会社はグループ企業の雇用・人事などの「しがらみ」に縛られています。そして売上が100億円未満であり「情報システム業界」の中で存在感が出せる規模ではないという厳しい現実もある中、コストセンターであろうが、プロフィットセンターであろうが、悩ましさを抱えたまま袋小路に入ってしまっているとも言えるでしょう。
情報システム子会社の経営層のマインドとしても「(特に根拠なく)いつかなんとかなる」「本社の意向次第だから、静観しよう」と漠然と願ったり、諦めたり、といった状況にあるのではないかとも思えます。
これは情報システム子会社の位置付けが、歴史を経ていつのまにかあいまいなってしまっていることが最大の原因と考えられます。
先ほどの「お門違いだ」という発言は象徴的です。もともとは機能子会社として設立していた情報システム子会社に、「営業コストがかからないのだから文句を言うな」というのは、いつのまにか情報システム子会社を事業子会社化してしまっていることになります。
この事態を打開するためには、グループ企業全体を視野に入れた上で、自社の情報システム部門と情報システム子会社がどのように事業へ貢献していくのかを、再定義することが不可欠と言えます。
実際にこのような検討が活発になされている企業、情報システム子会社も少なくはありませんが、残念なことに、これらの企業が情報システムの構築や活用での良いケースになりえているかというと必ずしもそうとはいえないのが実態です。なぜでしょうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
JR東、磁気乗車券を2027年春に廃止 小型券はQR付き大型券へ、環境負荷軽減
-
2
富士通、新方式の量子コンピューター試作機を世界初開発 ダイヤモンドで計算精度を向上
-
3
AI画像認識で検査効率化、技能継承やロボ自律制御にも活用へ 東芝総合研究所の落合誠所長
-
4
「AI社員」活用、NECは無人部署 DeNAには17体、南場社長「けなげ」と太鼓判
-
5
「ビール化」するサントリー「金麦」、救世主になれるか 10月6日発売 関西で販売強化
-
6
顧客価値創出へのAIの貢献
-
7
「身代金は支払うべきか」――YKK APが7年越しに気付いた経営とセキュリティの視点のギャップ
-
8
鷹は、自らの爪・羽根・くちばしを折ることで、生まれ変わる
-
9
マイケル・ジャクソンはなぜ白い靴下を履いたのか?
-
10
第53回:なぜ、日本企業では「考えるマネジャー」が育たないのか──AI時代、「言われたことは得意だが、課題抽出や提案は苦手」な組織から脱する方法
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー