ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
「アナロジー思考」――新しいアイデアは「遠くから借りてくる」?(2/3 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
業界内でなく他業界から「借りてくる」
わたしたちが普段考える「類似業界」というのは、同じような商品やサービスを扱っている企業のグループを指します。「食品業界」とか「ホテル業界」といった具合です。「競合」として意識するのもこの意味での「同業他社」であり、新しい商品やサービスを考えるときに真っ先に参考にするのがこうした競合のアイデアということになるでしょう。
ただそれだけでは単なる人まねになってしまうばかりでなく、下手に競合のアイデアをそのまま持ってくれば訴えられるということにもなりかねないでしょう。これは「表面的類似」の世界だからです。
したがって、アナロジーの活用には構造的に似ている遠くの他業界に目をつけることが重要です。例として、参考になる視点をいくつか挙げておきます。
・「新規顧客(一見さん)」中心か「リピート顧客」中心か
・「見込み生産」(作ってから売る)か「個別受注生産」(売ってから作る)か
・ビジネスプロセスの中での成功要因がどこにあるか?(営業か開発かアフターサービスか)
・収益「構造」が「単品売り」中心か「継続的な保守サービス」中心か
・競合関係が限られた少数プレーヤー間か、不特定多数のプレーヤー間か
(このほかにもいくらでも考えられます)
こうした視点で違う業界を見てみると、思わぬ共通点が見つかってその世界のアイデアを借りてくることも可能となるかもしれません。卑近な例で言えば、1つ目の「一見さんか常連さんか」の視点で考えれば「1人(社)目のお客様をつかまえる」のと「1度入ったお客様に2度来てもらう」のとでは明らかに成功要因が異なり、逆にその成功要因は商品やサービスが異なっても共通性があるからです。さらに個人の世界にまで広げれば、「友達が多い人」と「長く付き合いたい人」が必ずしも一致しないこともアナロジーとして使えるかも知れません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
東京のレストラン7軒がメキシコ政府から「本格的なメキシコ料理」として認定
-
2
定年後の給料が4割減……40・50代が知らないと地獄を見る“再雇用の残酷すぎる現実”
-
3
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
-
4
「やわらかい頭の作り方」――自ら柔軟に変化していくためのヒント
-
5
第3回 ドラッカー「上司の務めは部下を守ること、部下の務めは上司を守ること」
-
6
本田技研工業のDXはボトムアップとトップダウンで“Hondaらしく推進”
-
7
新幹線にスマホ10台! 説明前にまず自分で確かめる - Zimperium 成田氏
-
8
第1回:到来した「自律型AI時代」
-
9
1棟まるごと日本酒が楽しめる、ネオレトロな「ぽんしゅビルヂング」が登場
-
10
「身代金は支払うべきか」――YKK APが7年越しに気付いた経営とセキュリティの視点のギャップ
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー