生成AI搭載の人型ロボット「ヒナタ」梅田駅にお目見え、大阪メトロが接客案内の実証実験

 ロボット駅員登場-。大阪メトロは31日、御堂筋線梅田駅北改札近くの「Metro Opus(メトロオーパス)梅田店」に人型ロボット(ヒューマノイド)を設置し、接客案内サービスの実証実験を開始した。ロボットの愛称は「ヒナタ」。身長178センチ、体重48キロで、性別の設定はない。人工知能(AI)を搭載しており、制服姿のヒナタが乗り換えや駅構内の案内はもちろん、大阪の観光情報にまで幅広く答えてくれる。

ヒューマノイド駅員「ヒナタ」(右)。質問をすると身振りを交えて回答してくれる=大阪メトロ御堂筋線梅田駅

 実証実験は同社と通信大手の「KDDI」(東京都港区)、ロボット工学の第一人者、大阪大学の石黒浩教授が設立した「AVITA」(東京都目黒区)が共同で実施。2025年大阪・関西万博のパビリオン「いのちの未来」で石黒氏がデザインしたロボットを基に機能を刷新した。

 ヒナタには、米グーグルの生成AI「ジェミニ」を搭載。専用マイクを使って利用者が質問すると、目的地までの乗り換えルートや駅周辺の観光情報、グルメ情報などを案内してくれる。

 「海遊館に行きたい」と尋ねると、「〇番線に乗って、〇〇で乗り換えて」と音声で回答するほか、ロボットの手元にQRコードが表示され、読み取れば、詳しい路線案内図がスマートフォンで確認できる。さらに「おいしいお好み焼き屋さんを教えて」といった細かい質問にも回答できる。

 ヒナタは複数のカメラで相手を検知し、目や口、腕を動かしながら行き先を手で指し示すこともできる。英語や中国語など60言語に対応。質問者の声の大きさや話す速さ、抑揚、感情のニュアンスなどを読み取り、自然な会話を目指すという。

 大阪メトロの大串忠弘MaaS戦略課長は「テクノロジーを活用して新しい価値、体験を提供したい。ヒューマノイドが受け入れてもらえるのか、案内の品質を保てるかなどを総合的に勘案して今後の展開を検討したい」と説明した。

 実証実験は9月6日まではメトロオーパス梅田店で実施し、9日から15日までの間は谷町九丁目駅東改札近くの「メトロオーパス谷町九丁目east」に場所を移す。午前11時から午後8時まで、サービスを体験することができる。(中野謙二)

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