大人の語らいに。名品を味わう「アートなアフタヌーンティー」体験
東京・竹芝のラグジュアリーホテル「メズム東京、オートグラフ コレクション(以下、メズム東京)」は、東京国立博物館(以下、東博)とコラボレーションした特別アフタヌーンティープログラムを2026年10月1日から2027年1月31日まで開催する。会場となるのは、ホテル16階のバー&ラウンジ「Whisk(ウィスク)」だ。
本プログラムは、東博の東洋館にて9月15日から11月8日まで開催される秋の恒例企画「博物館でのアジアの旅」をベースにしたもの。 同企画展は、「カラフルアジア」を今年のテーマに掲げており、アジア各地の美術、工芸、考古遺物の中から、色とりどりの名品をピックアップして展示する。
メズム東京のアフタヌーンティーも「アジアの旅」や「カラフルアジア」を意識し、「旅を感じながら食べ進める」というコンセプトの下、色彩豊かな特別メニューを創作している。
エグゼクティブ層の男性に提案したい「アフタヌーンティー」という選択肢
読者のみなさまは、アフタヌーンティーに行かれたことはあるだろうか。「3段重ねのスタンドに甘いお菓子が並ぶ、女性向けのもの」というイメージをお持ちの男性も多いかもしれない。
しかし、今回強く提案したいのは、ビジネスパーソンやエグゼクティブ層の男性同士でも、対話を楽しむ場としてアフタヌーンティーを活用してほしいということだ。 メニューには「セイボリー」と呼ばれる、塩気やうま味のある甘くない軽食や惣菜が含まれており、時間をかけてゆっくりと食事とお茶を味わうことができる。
そして、お供となるのは「モクテル(ノンアルコールのカクテル風ドリンク)」。アルコールを交えずとも、洗練された空間でリラックスしながら有意義な語らいのひとときを過ごせる、まさに大人のためのサードプレイスなのだ。
遊び心と驚き。名品をオマージュしたメニューたち
メズム東京のアフタヌーンティーは、独自のスタイルを貫いている。通算18回目となる今回の「チャプター18」でも、いわゆる3段タワーの形はとっていない。
【前菜(セイボリー&モクテル)】
最初に登場するのは、なんと「東洋館の建物」そのものをモチーフにした『茄子と黒ゴマムース』。その精巧な見た目には思わず驚かされる。
ペアリングのモクテル『モッツアレラメロンソーダ』にも遊び心が満載だ。クリームがたっぷりのったメロンソーダにしか見えないが、一口飲むとその正体はトマトジュース。視覚と味覚のギャップに、思わず会話も弾むだろう。
【メイン(8種のセイボリー・スイーツ&モクテル)】
メインプレートには、東洋館のカラフルな展示作品をオマージュした8品が並ぶ。
- ナシゴレン(イメージ作品:カイン・リマール/肩衣) スマトラ島の女性の儀礼用ショール、赤地に菱ペイズリー花文様があしらわれた作品をモチーフにしたマフィン。スパイシーで甘くない大人の味わい。
- はちみつレモンムース(イメージ作品:ヒヒ像) 古代エジプトの鮮やかな青いヒヒ像を、同じく鮮やかな青緑のムースで表現。中には神への供物としても用いられたはちみつにレモンをあわせたムースが入っており、爽やかな余韻を残す。
- 杏仁アイスクリーム(イメージ作品:白玉獅子人物型香炉) 唯一のアイス。杏仁の風味がしっかりありながらくどさのない、口直しになるさわやかな一品。
- 桃と白茶のパンドジェーヌ(イメージ作品:行書格物篇軸) しっとりとした生地から、お茶の風味と桃の香りがふわりと広がる。
- 胡桃入りチーズケーキ(イメージ作品:蘭亭図巻・乾隆本) 筆者が最も気に入ったのがこちら。胡桃の食感が楽しい、味わい深いチーズケーキだ。
- マンゴープリン(イメージ作品:黄ガラス瓶) 中国の陶器をモチーフにしながら、口に入れるとマンゴーとココナッツによる南国を感じさせるトロピカルな仕掛け。
- ジャスミンジュレ(イメージ作品:翡翠硯) 甘いお茶の香りが、海外への郷愁を誘う。みずみずしさに驚く一品。
- ザクロムース(イメージ作品:瑪瑙石榴) ラズベリーを使用しながらも、しっかりとザクロの風味を感じさせる見事な表現力。
全体的にはムースの多いラインナップで、小麦やチョコレートなどのお菓子がほとんどないため、さらりと食べられてしまう。1つずつ順番に味わうのも良いが、甘いものの合間にアイスやセイボリーを挟めるのも、フラットな提供方法の良いところだ。
さらに、パレットに見立てたモクテルにも注目したい。梅スパークリングをベースに、赤・青・黄の3色のシロップを自ら組み合わせて、味も色も自分好みにアレンジできる体験型のドリンクだ。想像通りの色に調整することが難しく楽しい。
アフタヌーンティーから、美術館での本物の旅へ
メズム東京が位置するウォーターズ竹芝周辺は、海を臨む開放的な景色や、進化を続ける都市の風景が広がり、日常から少し離れた「旅」を感じさせるロケーションだ。
ここでアフタヌーンティーを堪能した後は、ぜひ上野の東洋館にも足を運んでみてほしい。普段から博物館や美術館を訪れる方も、鑑賞の前後に作品についてゆっくりと思いを馳せる時間は意外と少ないのではないだろうか。だからこそ、このように「食」を通じてアートと連動し、作品の世界観に浸れる体験はとても楽しく、贅沢なひとときだと感じた。
「カラフルアジア」は、作品が1カ所にまとまって展示されているわけではなく、館内を巡りながら自分でお目当ての作品を見つけ出す、まさに「美術館の中での旅」を楽しむ企画だ。 アフタヌーンティーの開催タイミング(10/1〜)と東博の展示期間(9/15〜11/8)は重なっているため、どちらを先に体験しても、作品とスイーツの答え合わせをするような豊かな楽しみ方ができるはずだ。
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