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ビジネスリーダー30名が語る「40代サラリーマンの仕事と生き方」ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

「四十にして惑わず」――この孔子の言葉は、「狭い見方や小さな枠にとらわれず、心の迷いがなくなる」という意味だが、今の40代は人生で最も“惑う”時期。そんな40代に同世代の元気なビジネスリーダーから、これからの時代をパワフルに生き抜くための心得を伝授する。

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 とにかく、さまざまな迷いを断ち切れないせいか、40代にどうも元気がない。でも、日本が元気を取り戻すには、働き盛りのこの世代ががんばらなきゃしょうがない。そこで、“じゃあ、同世代の元気なビジネスリーダーに、これからの時代をパワフルに生き抜いていくための心得をインタビューしてみよう”という発想から誕生したのが本書・『40代男塾』です。ヒットビジネス書の著者・総勢30名に「仕事のホンネ」「男のホンネ」を語ってもらい、「40代世代は、人生に、仕事に、今後どういう道を歩むべきか」という切り口で1冊にまとめています。

 本書に登場するビジネスリーダーは次の通りです。

 安河内哲也 伊庭正康 午堂登紀雄 岡田充弘 木田知廣 和仁達也 藤井孝一 島居里至 松尾昭仁 四ツ柳茂樹 安東邦彦 菊原智明 美崎栄一郎 永田豊志 押切孝雄 平野友朗 福田剛大 井上和幸 吉澤大 小倉広 内田和俊 嶋津良智 浜口隆則 中原圭介 一圓克彦 常見陽平 山崎将志 木山泰嗣 大石哲之 高城幸司(敬称略・掲載順)

 30名のビジネスリーダーが語る内容は、仕事論あり、組織論あり、リーダー論あり、財テク話あり、起業のススメありと、じつにさまざま。おそらく、ページを開いてみれば、どこから読んでも、働き方や生き方について、これまでの自分の在り方を顧みることになるはず。そして、自分がこれからの時代を生き抜いていくためのヒントを見つけることができるのではないでしょうか。

「狭間世代」のリーダーが果たすべき役割とは?

 ところで、40代は「狭間の世代」と言われます。上の世代は高度経済成長期やバブルを支えてきた50代・60代で、すでに“勝ち逃げ態勢”に入りつつあります。一方、下の世代は、ITを自在に使いこなす20代で、これまでと違った“新しい仕事観”を持っている人が目立ちます。そして、40代はというと、ちょうどその狭間で、どっちつかずの中途半端な立ち位置だと言えます。きっと、上の世代の上司からは絶えず業績を上げるように求められ、かといって、下の世代の部下たちは思うように動いてくれず……そんな板挟みで悩んでいる40代も少なくないはずです。

 では、狭間世代のリーダーが果たすべき役割とは、いったいどういうものなのか? 『40代男塾』では、こうした問題にも1章分のページを割いて鋭く切り込んでいます。

 いくつかの例を紹介すれば、「狭間世代だからこそ、ゲームをつなぐ中継ぎ投手として踏ん張るべき」(浜口隆則)、「アナログ世代とデジタル世代の両方のよさを知って、つながりを強化していくことが大切」(美崎栄一郎)、「言わなくても分かるだろうという姿勢がいちばんダメ」(内田和俊)、「20代とのコミュニケーションはメールの出し方で大きく改善する」(平野友朗)、「これからは『オレについてこい』的なリーダーが復活するかもしれない」(嶋津良智)といったように、示唆に富んださまざまなオピニオンが述べられています。とくに部下との人間関係構築に苦労している方は、問題解決のための処方箋を見出すことができるのではないでしょうか。

 ともあれ、「自分はいったい何のために働いているのか」「本当のリーダーの役割とは何なのか」「これからの会社組織と社員はどういう関係を築くべきなのか」「これからのワークスタイルはどう変わっていくのか」「自分たちの将来はいったいどうなるのか」――そういった迷いがふっと頭をよぎったなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。30名の言葉の中に、迷いや戸惑いの答えが見つかるかもしれません。

著者プロフィール:高橋恭一(たかはし きょういち)

フリーライター。1964年、茨城県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し、総合誌、健康誌、女性誌の編集に携わる。2002年、ライターとして独立。脳科学、心理学、医療、健康、ビジネスなどの分野を中心に取材・執筆活動を展開する。著書に『あなたの脳を鍛えるカンタン習慣術』(ぶんか社)、『オトコゴコロの摩訶不思議』(主婦と生活社)、『なぜ本屋さんでトイレに行きたくなるのか』(主婦と生活社)などがある。『40代男塾』では、インタビュアーとして30名の原稿をまとめた。


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