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人は見た目が100%!――エグゼクティブの「ABC」を変えるのがイメージコンサルタントの仕事ITmedia エグゼクティブ勉強会リポート(2/2 ページ)

人は見た目で相手の第一印象を判断する。汚い格好の人に声をかけられると不機嫌になり、きれいな格好の人なら丁寧に対応する。ビジネスの成否は見た目に大きく左右される。

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ビジネスファッションルール テスト

(1)ボタンダウンにネクタイを締めることがある

(2)ワイシャツの下にTシャツを着ることがある

(3)ネクタイの先がベルトより下にくるように締めている

(4)スーツには脱ぎやすいローファーを合わせている

(5)寒い日にはスーツの中にニットのセーターを着る

(6)ワイシャツの袖先は見えない方が汚れなくてよい

(7)汗かきなのでスポーツソックスをはいている

(8)しわにならないようにスーツのボタンは留めない

(9)ベルトは黒しか持っていないが茶色い靴も履く

(10)髪が薄くなってきたのでなるべく伸ばしてい。

スーツの間違った着方は外国人の変な着物と同じ

 さて読者の皆さんは、「Yes」の数がいくつあっただろうか? このテスト、実はYesの数が少ないほどいいのである。一色氏は、次のように解説する。

(1)ボタンダウンにネクタイを締めることがある

 ボタンダウンは、ポロの競技用に作られたシャツなので、ネクタイをするのはNGとされている。「ここは日本だから……」と言う人もいるが、変な着物の着方をしている外国人と同じなのだ。

(2)ワイシャツの下にTシャツを着ることがある

 ワイシャツは下着なので、本来下には何も着ないのが正しい着方です。ただし、日本の夏は暑いので、汗じみになってしまうためベージュ系の透けにくいTシャツを着るのがお勧めだ。また、基本的に日本人は単なる白いワイシャツだと貧相になってしまうので、白を着るのであればオックスフォードやヘリンボーンなどの凹凸がある生地を選ぶのが正解だ。さらに、真っ白よりもオフホワイトを勧める。

(3)ネクタイの先がベルトより下にくるように締めている

 ネクタイは、先がベルトのバックルの位置にくるように締めるのが正解。また、結び目の真ん中にディンプルを作ってほしい。ただし、葬式や謝罪のときには作ってはいけない。細すぎる、また太すぎるネクタイもNG。スーツの下襟(ラペル)の太さにあわせると間違いない。参考になるのは、映画「007シリーズ」のジェームズ・ボンドの着こなしである。

(4)スーツには脱ぎやすいローファーを合わせている

 スーツに合わせてもいい靴は、望ましい方から順番に、ストレートチップ、プレーントゥキャップ、プレーントゥ、ウイングチップ、モンクストラップの5種類である。

(5)寒い日にはスーツの中にニットのセーターを着る

 スーツの下にセーターを着るためか、日本人の7割はスーツのサイズが合っていない。現在は、手ごろな価格の物もたくさんあるのでできればオーダーしてほしい。

(6)ワイシャツの袖先は見えない方が汚れなくてよい

 スーツの袖から必ずワイシャツの袖が数センチ出ていなければならない。

(7)汗かきなのでスポーツソックスをはいている

 ショートソックスやカラーソックスは履いてはいけない。カラーソックスが許されるのは、マイケル・ジャクソンだけ(笑)。

(8)しわにならないようにスーツのボタンは留めない

 座ったとき以外は、スーツのボタンは留めなければならない。2つボタンの場合は上のボタンだけ、3つボタンの場合は上の2つか真ん中のボタンだけ留めて1番下は留めない。

(9)ベルトは黒しか持っていないが茶色い靴も履く

 ベルトと靴の色は、必ず合わせる。

(10)髪が薄くなってきたのでなるべく伸ばしている

 薄くなった場合は、全体的に短髪にした方がおしゃれである。

初対面で好まれる服装とは

 初めて会う顧客や客先でプレゼンをする場合は、ネイビーかチャコールグレーのスーツが望ましい。シャツは無地で、オフホワイトかサックスブルーがいい。ネクタイは無地が、インパクトがある。柄物は難しい。レジメンタルタイは若々しさややる気を見せられるので、お勧めだ。ただし、ヨーロッパで行われる重要な国際会議などには、卒業大学(ヨーロッパ)のネクタイとかぶることがあるので、注意してほしい。小紋は問題ないが、意外に日本人に似合うのは黄色のネクタイである。

 クレームの場合は、グレーかチャコールグレーのスーツにする。シャツはオフホワイト、ネクタイはグレーの無地にし、結び目にディンプルは作らない。ポケットチーフは、もちろんNGである。そのほか、ビジネスシーンで着てはいけないのが黒いスーツで、これは正式には冠婚葬祭用である。

 一色氏は、「本当にちょっとした気がつきで、明日からすてきになることができる。人を説得するためには、自分自身が変わることが必要。もし、自分を1ランク、2ランクアップさせたいと感じたなら、ぜひ外見のイメージアップに戦略的にチャレンジしてみてほしい」と講演を終えた。

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