脳は何歳からでも若くなる 若さを維持する人のちょっとした習慣術:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
脳の老化現象である「老人脳」は後天的な原因で起きており、日々のさまざまな習慣の積み重ねによって変えることができるという。
「分からない」「難しい」などの言葉も、脳にとっては危険な言葉の1つです。思考をフリーズさせないためにも、使わないほうがいいと思います。
また、自分のことをこう言ったり、考えたりするのは止めたほうがいいでしょう。これは脳にとっての3大NGワードです。
・老けた
・歳をとった
・もう若くない
歳をとっているというイメージは、死亡リスクまで高めます。自分の年齢に対して実年齢よりも8〜13歳高く感じている人は、死亡リスクや病気リスクが通常より18〜35%高かったというのです。
「歳をとり、人生が悪化している」「若い頃に比べると幸せでない」「実年齢より老けている」「顔が同年齢の人に比べて老けている」など、自分は老けている、歳とともに幸せが減っていると考えている人は、脳の老化のペースが速く、病気リスクや死亡リスクが上がるのです。
「昔のよかったこと」を思い出すことは脳の栄養になる
幸福度と脳の状態には関連性があるということを知っていますか?
残念なことに、日本は世界的に見て幸福度が高くない国ですが、どうしたらここ日本でも手軽に幸福度を上げることができるのでしょうか?
1つ、すぐにできるいい方法を紹介します。昔の楽しい思い出を振り返る。これだけです。
幸福度が高い人を調べていくと「過去の楽しい思い出を振り返る頻度が高い」ことが分かりました。
どうでしょうか? これならすぐできそうですよね。
幸せは、過去の楽しかった記憶の数に比例するといわれています。いま現在幸せを感じられなかったとしても、過去に楽しい記憶を持っていれば幸福度は高まります。それを思い出す頻度が高い人ほど幸福度が上がりやすくなるのです。
自分の頭の中で思い出すのでもいいですし、誰かと思い出を話しながら共有するの
もいいと思います。過去の楽しかったことを思い出すと、どうでしょうか、すごくいい気持ちになりませんか。ものを買っただけの幸せは長く続きませんが、幸せな思い出は長続きします。
また、私たちは24歳前後に流行っていた曲を最も好む調査結果もあるので、当時の
曲を聴いたり、カラオケで歌うのもおすすめです。
著者プロフィール:西剛志(にし たけゆき)
脳科学者(工学博士)、分子生物学者
東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポートしている。テレビやメディアなどにも多数出演。著書シリーズは『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)をはじめとして累計22万部を突破。
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