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老舗クラブ「WOMB」が仕掛ける新たな実験場「Z MARUYAMA」が円山町に誕生タイムアウト東京のオススメ

東京の街の“ローカルエキスパート”が、仕事の合間に一息つけるスポットやイベントを紹介します。

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 渋谷の「クラブ街」である円山町のランブリングストリート沿い。老舗クラブ「WOMB(ウーム)」が手がける新店「Z MARUYAMA(ゼット マルヤマ)」(https://x.gd/sqM7h)が、2025年12月5日にオープンしたので取材に伺いました。


「Z MARUYAMA」のフロア Photo: Kisa Toyoshima

 「HARLEM(ハーレム)」と「ATOM TOKYO(アトム トウキョウ)」と同じビルに入居しており、エントランスはまるで倉庫のよう。「ウェアハウスパーティー」に足を運ぶようで、胸が高まります。

 店内に入ると存在感のあるミラーボールが印象的で、どこかWOMBをほうふつとさせる空間が広がっています。キャパシティーは200人とのことですが、天井が高く開放感があるからか、もっと余裕があるように感じました。


「VIPエリア」 Photo: Kisa Toyoshima

 オープンに至るまで約1年ほどの準備期間を擁し、11月中にはプレオープンして調整を行ったといいます。フロアには「VIPエリア」(2時間6000円、エントランス料金・税込み)も設けられていますが、イベントによっては撤去し、全面をダンスフロアにすることも予定しています。


「DJブース」 Photo: Kisa Toyoshima

 オープニングイベントにも足を運びましたが、改めて音響とライティングの迫力に驚きます。音響面に関しては、WOMBのサウンドシステムも手がけた「Sonic Lab Audio」のジョージ・スタヴロ(George Stavro)を招へいし、チューニングしました。カナダのブランド「ADAMSON」のスピーカーをDJブースのモニター含めインストールしており、ステージだけでなくフロアの後方にも設置。4方向から音に包まれますが、会話もできるバランスに調整されています。照明についても、規模感以上の機材を贅沢に使用しているといいます。

 流れる音楽のジャンルは、ハウスやテクノといったダンスミュージックが中心。DJのブッキングについては、ベテランと若手をミックスすることでシナジーが生まれることを期待しています。

 また、DJバーやリスニングバーが増える中、あえて「小箱」を作った理由について、WOMBの代表・大西博己はこう語ります。

 「良質なDJバーやリスニングバーも最近は多いですよね。ただ、やはりクラブミュージックのイベントを続けてきたWOMBが新たにスタートする場所ですから、バーではなく、しっかりと踊れるクラブであることにこだわりました。あとは、この規模感でダンスミュージックに触れられる場所が最近少ないと感じていて、増やしたいという思いもあったんです。音だけでなくライティングも含めて空間にこだわり、音楽を楽しむ人が増えてくれたらなと。

 そして、クリエイターのアウトプットの場を増やさなければという思いもありました。ここから活動をスタートし、ゆくゆくは海外でも活動できるように育ってもらえたらうれしいです。シーンを支えられる場所になることを願っています」

 今後も、店内の設備はもちろん、平日のパーティーを増やすなど徐々にアップデートしていく予定です。WOMBを含め、周辺のクラブとの回遊イベントの実現にも期待したいです。クラブカルチャーを支え続けている老舗クラブが手がける「始まりの地」に、ぜひ足を運んでみてください。

 「老舗クラブ『WOMB』が仕掛ける新たな実験場『Z MARUYAMA』が円山町に誕生」では、さらに情報を紹介しています。是非チェックしてみてください。

著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部

タイムアウトは、1968年にロンドンで創刊され、現在は世界333都市59カ国、14言語で展開する国際的なシティガイドです。東京版「タイムアウト東京」は、日本のヒト・モノ・コトを独自の視点で取り上げ、日英バイリンガルで世界に魅力を発信。高いブランド力とグローバルネットワークを背景に、雑誌やウェブ、ガイドマップを展開。恵比寿には「タイムアウトカフェ&ダイナー」もオープンしています。


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