サーベンス氏とオクスリー氏が明かす
SOX法を誕生させた2人の議員が語る――たった1つの規制がもたらした衝撃(3/3 ページ)
SOX対策への投資は決して高くない
サーベンス氏はこの条項について、初期コストが大きな負担だったことを認める。というのも、監査人は実態のあるリスクに目を向けるだけでは十分でなく、「微に入り、細を穿って」(同氏)チェックしなければならなかったからだ。
「コンプライアンスへの取り組みを開始した人々は、その努力に見合う十分な価値が得られると考えており、改善されたシステムの運用が始まれば、快適性や安全性がはるかに高まることを認識している」とサーベンス氏は話す。「より優れたシステムへの投資は、ITの資本投資と見なければならない。システムを構築するためにはそれなりのコストが要求されるが、いったん完成すれば、コストは年々低下していく。実際、最初は不満を述べていた人々も、システムの運用開始とともに、それが企業に利益をもたらし、経営の改善につながることを実感するようになる」(同氏)
オクスリー氏によると、すでにフォーチュン500社のほとんどの企業が規制に対応しており、必要な支出と初期コストも徐々に低下しつつあるという。
「われわれの目的は、投資家の信頼を取り戻すことだ。投資家の信頼を測る基準は、マーケット以外にない」とオクスリー氏は語る。「そしてマーケットは改革にポジティブに反応した。投資家たちはゲームに戻り、すべてがよい方向へ進んでいる。コスト的にはどうか。ワールドコムは一夜にして消滅し、株価は60ドルから1ドルに下落した。1社で1000億ドルが吹き飛んだ計算だ。われわれの経済は、あと何社のワールドコムの破綻に耐えることができるだろう? もしワールドコムかエンロンのような会社の破綻を1社でも回避できるとすれば、コスト的には極めて妥当なものだと考えることができるはずだ」
Copyright© 2007 TechTarget, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
日本とアジアの植物文化を編み直す拠点「大多喜有用植物苑」が千葉にオープン
-
2
ビジネスもセキュリティも「数字で示すしかない」 - JERA CIO兼CISO 行徳セルソ氏
-
3
セキュリティは「使えてなんぼ」 認証との偶然の出会いから22年 - NTTデータ 星野氏
-
4
第1回:到来した「自律型AI時代」
-
5
第50回:なぜ「優秀なマネジャー」ほど経営に嫌われるのか
-
6
器の大きい人は、メールラリーを、相手のメールで終わらせる度量がある
-
7
新幹線にスマホ10台! 説明前にまず自分で確かめる - Zimperium 成田氏
-
8
50代で退職したらどうなる? 辞めてはいけない4タイプ
-
9
フジテレビが「アドレッサブル広告」開発 商用化に向け技術実証加速
-
10
AI画像認識で検査効率化、技能継承やロボ自律制御にも活用へ 東芝総合研究所の落合誠所長
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー