新時代のプレイングマネジャー育成法
プレイングマネジャーで、変わる人と変わらない人の違い(1/2 ページ)
今まで全5回、プレイングマネジャーの新たな行動について述べてきた。今回は最終号として、新たな行動に対して「変わる人」と「変わらない人」の違いについて述べていきたい。
同じ出来ごとでも、変わる人と変わらない人がいる
以前、ある会社でリーダーシップログラムを半年間実施し、そのプログラムの事前と事後に職場の周りのメンバーから360度評価を取ったことがあった。
30問の具体的な行動に対して、受講者ひとりを職場の周りのメンバー約10人に5点満点で回答してもらうものである。その結果、事前と事後のスコアがあまり変わらない人もいれば、5点満点で1点以上スコアがあがり別人のように変化したという周囲からの評価を得た人もいた。
同じプログラムを受講しても、圧倒的に変わる人とそうではない人。その違いはいったい何であろうか。
ギャップを直視し、行動に踏み出す重要性
周囲から別人のように変わったと評価され、周りにさらに影響力を発揮できるようになった一人であるAさん。いったい何がきっかけだったのか。
一連のプロセスを振り返ってみると、当初Aさんは職場で周りに良い影響力を発揮していると思いこんでいた。しかし、周りからの評価は間逆の結果であったという事実に、本人が相当ショックを受けたことがきっかけだった。
心理学者レオン・フェスティンガーが唱えた認知的不協和という理論がある。人が自身のなかで矛盾する認知を同時に抱えた不協和(ギャップ)を感じると、その不協和を減らすか除去するために、行動や態度に変化を起こすと言われている。例えば、喫煙者が「タバコは体に良くないという深刻な情報」を目にする。するとその不協和を埋めるために、「禁煙をする」という行動を起こすか、「タバコを吸っても長寿な人はいる」と言い聞かせるということだ。その上で、「変わる」という結果を導くためには、「禁煙する」方向に本人が一歩踏み出すことが大事なのである。
前述のAさんは、その不協和を感じた時に、相当ショックを受け顔色も変わっていた。しかしその後、その事実を周りの人などに話しながら受け入れていき、徐々に育成プログラム実施期間中に行動が変わり始めた。そして、育成プログラム終了である半年後には、人に対してオープンな雰囲気で積極的にかかわるようになり、周囲からの評価も圧倒的に変わった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
新時代のプレイングマネジャー育成法
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「セキュリティは事業を活かす出汁、責任者はCIMOで目指せ」 - JTB 椎野氏
-
2
「CISOは1人の経営者たれ」――ログの先の人を思う、LayerX CISO 星氏
-
3
ITmedia エグゼクティブ勉強会スケジュール
-
4
スキルの向上だけでは成長は望めない――より重要になる「成長マインドセット」とは
-
5
第50回:なぜ「優秀なマネジャー」ほど経営に嫌われるのか
-
6
本田技研工業のDXはボトムアップとトップダウンで“Hondaらしく推進”
-
7
重要文化財の弁財天像 3Dデータ化で確実に継承へ 「将来に残したい」神奈川・江島神社
-
8
「人間洗濯機」が高齢者施設に 福祉の現場に万博技術導入 人手不足解消や産業成長に期待
-
9
味の素社が挑む“dX”とAI駆動開発――“企画・開発・営業ができる人財”が新規事業を加速する
-
10
話題のチーズティーを飲んでみる
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー