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ラッキーな人の法則――The Laws of Lucky Peopleビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

ジャック・ウエルチ、マイケル・ジョーダン、本田宗一郎、うまくいく人は何が違うのか。成功者は「運のつかみかた」を知っていた。

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「ラッキーな人」に共通する行動

 では、「ラッキーな人」に共通する行動は何かというと、以下の3つにまとめられます。

 1、「自己承認と自己確立」

 2、「他者支援と感謝」

 3、「直観と洞察力」

 そして、それぞれに「法則」と言えるべき共通の特徴が見られます。

 「ラッキーな人」が行っている1、「自己承認と自己確立」とは、どのような法則が含まれるかというと、具体的には以下のようなものです(抜粋、以下同様)。

 「あえて楽観主義を選んでいる」

 「弱みよりも強みを生かす」

 「たまたまから自分の道を開いていく」

 「いまここにいる」

 「成功よりも失敗が多い」

 「やるほうを選ぶ」

また、2、「他者支援と感謝」には、以下のような法則があります。

 「ギブ・アンド・ギブである」

 「悪口を言わない」

 「いろいろな居場所をもつ」

さらに、3、「直観と洞察力」には下記のような法則があります。

 「道理を大事にする」

 「流れを見て、流れに乗る」

 「非合理に重きを置く」

 さらに、いわゆる成功者と言われる人たちの生き方を調べました。彼らには、まず「自己承認と自己確立」を行い、ビジネスパースンであれば、いわゆる中年の危機を経て、「他者支援と感謝」を身に付けるようになります。

 若いうちは、自信満々で「オレがオレが」「わたしがわたしが」と上昇志向、周囲への影響力を持つことが一つの重要な要素なのですが、男性なら40代前半、女性なら30代前半の時期を経てそのままだと、周りが付いてこなくなります。

 後輩や部下を支援して、今自分がこうあるのは周りの人のおかげ、と感謝の念を持ちそれを表現し、さらには後進や周囲の人たちを支援することが必要なのです。ピークが早いスポーツ選手ですと、もっとずっと若い時期にこの転換が必要となります。

 さらに、「ラッキーな人」は「直観と洞察力」も併せもちます。「アンラッキー」な人もそれを持つと認識している人も多数いますが、勘違いもまた多いようです。あくまでも1、2との組み合わせで持つことが必要です。

 これらの「法則」を知り、実践することで一人でも多くの「ラッキーな人」が世の中に増えることを心から願って止みません。

 なお、DVD版「ラッキーな人の法則」でTSUTAYAのビジネス・カレッジ・コーナーで1月よりレンタル開始されます。前著「ラッキー」をつかみ取る技術の記事もぜひ参照ください。

著者プロフィール:小杉俊哉

早稲田大学法学部を卒業後、日本電気株式会社(NEC)入社。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ユニデン人事総務部長、アップル人事総務本部長を経て独立。慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科准教授経て、現在、慶応義塾大学SFC研究所上席所員。合同会社THS経営組織研究所代表社員。専門は人事・組織・キャリア・リーダーシップ開発。組織が活性化し、個人が元気によりよく生きるための真理を探究。組織と個人の両面からアプローチ、支援している。著書に『ラッキーをつかみ取る技術』(光文社新書)、『キャリア・コンピタンしー』(日本能率協会マネジメントセンター)など多数。


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