東京は、世界でも有数の巨大なレコードコレクションを抱えた街であり、渋谷や下北沢といったレコードショップ密集地帯だけでなく、各所に優れた店が点在しています。ここでは、アナログビギナーにこそ足を運んでほしいさまざまなジャンルのレコードショップを紹介します。
まずは、渋谷に店を構える「NEXT RECORDS」。同店は、ヒップホップ、R&B、ディスコ、ダンスクラシックスを中心にした12インチシングル盤の専門店です。決して広くない店内ながら、盤質にもこだわった定番的なレギュラー盤からレアタイトルが約1万枚並んでいます。ブートレッグ(海賊盤)やアンオフィシャルの再発盤などは取り扱わず、並んでいるのはオリジナル盤のみ。12インチ盤に偏執的なこだわりを持つ店主は、月に1度はヨーロッパやアメリカに行き買い付けを行っています。
次は東陽町の中古レコードショップ、「ダウンタウンレコード」を紹介しましょう。クラシックを除くオールジャンルを扱い、地元の音楽ファンに愛されている同店。棚のジャンル分けに店の個性が表れており、「Moog Sound」など、ニッチなセレクトがユニークです。開放的な雰囲気の店内では、ソファーに座ってコーヒーを飲みながら試聴をすることもできます。
最後は、音楽好きなら一度は暖簾(のれん)をくぐりたい「フラッシュ・ディスク・ランチ」。良盤が安く手に入るとあって、DJやミュージシャンからも信頼が厚い一軒です。ソウル、ファンク、ジャズを中心に、ロックやヒップホップなどもそろえています。気さくな人柄の店主に教えを請うのも良いでしょう。レコード3枚が2000円で手に入るコーナーは必見です。
その他の詳しい情報は『東京で行くべきレコードショップ』で紹介しています。インターネット上の音楽配信サービスでも素晴らしい発見はもちろんありますが、アルゴリズムが導く出会いには現実のようなダイナミックさはまだ足りないようです。店頭で音楽を探す楽しみをぜひ体験してみてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
タイムアウト東京は、ロンドンを中心に、ニューヨーク、上海、クアラルンプール、テルアビブ、アムステルダム、シドニーなど、世界108都市39カ国に広がるメディア、タイムアウトの東京版です。「本当に素晴らしいものは、世界のどこであれ誰であれ感動を与えてくれる」という考えの下、日本の優れたヒト、モノ、コト、コンテンツ、サービスを英語・日本語のバイリンガルで発信しています。
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