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自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメントビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

大手企業から成長企業、経営者から新入社員まで、さまざまな業界、階層の人たちに対して「OJTマネジメント」のノウハウを提供し、その結果成果が出る対象を把握する事ができた。

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GCの流れ(全体で 1 時間)

1、瞑想:心を落ち着ける

2、チェックイン:1 人ずつ発言する(例:24 時間以内にあった感謝)

3、報告者はG-POPフォーマット(後述)を使って状況報告

4、他のメンバーは感じたことを共有

5、報告者は他メンバー全員の発言が終わった後、感じたことを共有

6、それを参加者(4 人)に繰り返す

7、チェックアウト

 なぜこのような事をするのか補足説明をしましょう。

(1)瞑想により、心をフラットにする。

(2)チェックインで「24時間以内にあった有難い話」をすることで場をポジティブにする

(3)G−POPフォーマット(後述)に記入すること自体がセルフコーチングとなる

(4)全ての参加者が平等に話を聞いてもらえる機会がある

(5)批評や指示、アドバイスではなく、「感想を交換する」

(6)感じたことを率直に話せる

(7)チェックアウトで感謝と気付きを伝えることができる

 つまり、GCの1時間は、さまざまな仕掛けが入った時間なのです。

 一般的に従業員は、1週間の報告を行う週報などを記載することが多いのではないでしょうか? これは上司に報告するための書類で、書く側にあまりメリットはありません。

 GCで活用するG-POPフォーマットは、ハイパフォーマの仕事の進め方を標準化したものなのです。参加者は、毎週このG-POPフォーマットに記入します。すると、知らず知らずのうちにハイパフォーマの仕事の仕方が身に着いていくのです。しばらく継続すると、自分で自分をセルフマネジメントすることになり、自分の仕事のレベルがどんどん上がっていくことに気付きます。

 この方法は2019年に大手総合商社の新入社員50人で実証実験を行い、その後50人の経営者、大手通信会社の新設部門50人、中堅ゼネコン200人、大手情報会社幹部10人などで実験を行い、全てのパターンで仕事のレベルが上がっているという画期的な方法なのです。新入社員から経営者まで、さまざまな規模、状況の会社で成果が上がるのです。実践する仲間を増やすことで、自律自転する人や組織が増えると良いなと思っています。

 本購入の特典として、G-POPフォーマットをダウンロードできるようにしていますので、合わせて活用ください。

著者プロフィール:中尾隆一郎

株式会社中尾マネジメント研究所(NMI)代表取締役社長兼 株式会社旅工房(6548)取締役 株式会社LIFULL(2120)取締役 LiNKX株式会社 監査役

リクルートに29年間勤務。リクルートテクノロジーズ代表取締役社長、リクルート住まいカンパニー執行役員、リクルートワークス研究所副所長を歴任。

2019年3月株式会社中尾マネジメント研究所を設立。世の中に役立つサービスを提供×大きな成長を志向×中尾が関与することでその実現度合いが高まるテーマ(主に経営マネジメント強化)×経営者と直接仕事をする案件に絞ってビジネスをスタート。

専門は事業執行、マネジメント全般、事業開発、マーケティング、人材採用、組織創り、KPIマネジメント、管理会計など。良い組織づくりの勉強会(TTPS勉強会)主催。

著書 『最高の結果を出すKPIマネジメント』(フォレスト出版)10刷。『「数字で考える」は武器になる』(かんき出版)6刷、『自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメント』(フォレスト出版)、『最高の結果を出すKPI実践ノート』(フォレスト出版)』『最高の成果を生み出すビジネススキル・プリンシプル』(フォレスト出版)など。ビジネスインサイダージャパンで毎月「自律思考を鍛える」をテーマに執筆中。

1964年5月15日生まれ。大阪府出身。

1987年大阪大学工学部卒業。89年同大学大学院修士課程修了。


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