2021年は多くの企業にとって厳しい1年となりました。緊急事態宣言や時間短縮営業の要請、飲食店における酒類提供の禁止などによって、この1年で廃業してしまった店がたくさんあります。新たな商業施設が誕生する一方で、池袋丸井や三越恵比寿店などの閉店もあり、百貨店業界の売り上げ低迷が浮き彫りになりました。
また、2020年に引き続き新宿や秋葉原のゲームセンターの閉店ラッシュも起こりました。新型コロナウイルスの影響もありますが、若者のゲームセンター離れも要因とされています。その他、東京都との定期借地権の延長が認められず、大江戸温泉が閉館するなどコロナ禍に関係なくクローズした施設も少なくありません。
ここでは2021年に東京から姿を消した店や施設で、特に印象的だったものを振り返りながら紹介します。
「KAWAIIカルチャー」を世界に発信し続け、6% DOKIDOKIなどの店でも知られる増田セバスチャンがプロデュースを手掛けるけるカフェ「カワイイモンスターカフェ ハラジュク」。「モンスターの胃の中」をコンセプトに作り上げられた店内は極彩色に彩られ、フォトジェニックな空間やポップでキッチュなフードが話題を集めていましたが、今年頭に惜しまれながら閉店しました。しかし、残念に思うのは早いです。現在はアソビシステムがブランドとして運営し、2021年11月にカワイイモンスターキッチンを大阪にオープンしています。
1984年のオープン以来地元の人から愛用されてきた「東急ハンズ池袋店」。緊急事態宣言発令で売り上げの減少や、建物の老朽化が原因で閉店しました。営業終了はコロナ禍よりも前から計画されており、建物の老朽化などを理由としています。なお、8階にあった猫と触れ合えるねこぶくろは、ナンジャタウンに移転。また、同エリアにある1952年開業の池袋丸井も8月に44年の歴史に幕を下ろしました。
音楽やアートにゆかりのある作品を多く上映してきたミニシアター「アップリンク渋谷」は、昨年から続く新型コロナウイルスの影響で限界を超える状態に追い込まれ、5月に閉館しました。アップリンクは1995年に「アップリンク・ファクトリー」という名で、イベントスペースとしてオープン。アレハンドロ・ホドロフスキーの「エンドレス・ポエトリー」や、グザヴィエ・ドランの「トム・アット・ザ・ファーム」などの配給も手掛けてきました。アップリンク吉祥寺とアップリンク京都は引き続き運営しています。
その他、「2021年に閉店した東京のランドマーク」では、2022年に閉店予定の東京のアイコニックな施設やショップを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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