負荷に対処することでポテンシャルを上げる!「リーダーのための超回復講座」:ITmedia エグゼクティブ勉強会リポート(2/2 ページ)
日本人の87.8%が普段から「疲れ」を感じているという。日々の中でたまった疲れやストレスが、負荷となってあなたのパフォーマンスを下げてはいないだろうか。これらの負荷に適切に対処して超回復することで、今まで以上のポテンシャルを獲得することができる。
日曜だけで疲労を回復させる実践法
この「疲労を出す」→「休ませる」→ 「充電する」というサイクルは、1日だけでも実践できる。日曜日に行えば、翌週の仕事にベストコンディションで挑むことができるはずだ。角谷氏が、日曜に疲労を回復させる実践法を教えてくれた。
(1)眠くても平日と同じ時間に起きる
(2)朝食はプチファスティング(朝食メニューを豆乳系飲料、ソイプロテインなどに置き換える)
(3)午前中はそうじをして部屋も体もデトックス(デジタルデトックスもできたらベスト)
(4)昼食もプチファスティング(無糖ヨーグルトとオリゴ糖がおすすめ)
(5)午後は銭湯・サウナ・家で交代温冷浴(マッサージなどで疲労を出しまくる)
(6)夕食は軽めの和食系
(7)絶対に早く眠くなるので早く寝る(途中で昼寝&うたた寝しない)
(8)月曜朝は早く目が覚めるので、白湯を飲んでから朝食で栄養補給
(9)少し早く出社して自然に触れる or 体操
これらを実践することで、その週にたまった疲労を流し、翌週にベストパフォーマンスを発揮できるようになる。簡単にできることばかりなので、ぜひ試してみてほしい。
最高の「充電する」ためのおすすめ検査
疲労の回復には「疲労を出す」→「休ませる」→ 「充電する」のサイクルが重要だということを述べてきたが、「充電」のためには何を行えばいいのだろうか。実は「充電」がもっとも難しい。充電するためには、そもそも自分に何が足りていないのか、何を補給すると以前よりエネルギーが戻るのかを知る必要がある。充電で効果があるものは、人によって違うのだ。
近年は医療サービスや検査技術なども発展しており、医療機関に行かなくても、ネットなどでキットを購入し検査を受けることもできる。少しずつ楽しみながら自分を理解していくために、下記の検査で気になるものを受け、自分の状態や自分に足りない栄養素などを知っていくといいだろう。
- 栄養状態検査(尿)
- 腸内細菌検査
- 血糖値特性センサー
- アレルギー検査(詳細版)
- 正確な睡眠検査
- 正確な無呼吸・いびき検査
- 遅延型フードアレルギー検査
- ホルモン年齢検査
特に、栄養状態検査や腸内細菌検査は、自分に何の栄養が足りないのか、自分の腸内フローラがどうなっているのか、など知ることができ、毎日の生活で取り入れるべき栄養素がわかるのでおすすめだ。
「大きなストレスを受けても、適切に対処していくことで、健康になり、さらに仕事のパフォーマンスを上げていくことができます。何より大事なのはストレスを受けた後のケア、リカバリーです。これはメンタルもフィジカルも一緒です。日々の仕事で疲労がたまっても、『疲労を出す』→『休ませる』→ 『充電する』のサイクルで疲労はリカバリーできます。検査などで自分の体の状態をよく知ることで、充電の精度も上がっていきますので、自分の状態をよく知り、日々のパフォーマンスを上げていってくださいね」(角谷氏)
疲労が蓄積しているという方は、ぜひこのリカバリーのサイクルを実践してみてほしい。「超回復」の技術に興味がある方は、角谷氏の著作を読んだり、睡眠&超回復研究所のホームページで氏の活動を確認してみてもいいだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ドラッカーに学ぶ「部下に成果を上げさせるために、上司が果たすべき2つの責任」とは?
- ドラッカーに学ぶ「部下に成果を上げさせるために、上司がするべきたった1つのこと」とは?
- トラウマを知り、人間のしくみを知る。「発達性トラウマ」の理解が人と組織を大きく変える
- 組織のボトムから人的資本を高めて企業の持続的価値を向上させる“職場風土づくり”の重要性
- “人の心を動かすプロ”である管理職が理解すべき「部下全員が活躍する上司力5つのステップ」
- “利他の心”を徹底し、100億円を成し遂げたお客様本位の理念ドリブン経営
- “人”をエンパワーメントするDXで不動産業務を革新、週休3日を実現した秘訣とは
- 発達障害の人が見ている世界を想像できれば職場でのコミュニケーションも変わってくる
- やりたいことをかなえた先にあったインドの女性支援というミッション――スプリング 立花佳代氏
- 部下と組織の働きがいを醸成するコミュニケーションとマネジメント「働きがい心理学」
- コミュニケーションの質が一変! 心理カウンセラーの「聞く技術」とトレーニング法
- 自分らしく幸せに生きる――「ウェルビーイング」でリデザインする社会とビジネスの在り方
- 人的資本を生かすリーダーになるためにTMOに求められる7つの能力とは
- 日本近代文学の文豪でラスボスの“夏目漱石”――その攻略法を漫画にひもづけて読む
- 俳優・寺田農氏の「みのりのアル話」理想は町中華の親父!50歳になったら自己主張し過ぎず、悠々と急げ
- ホスピスにおける人との関わり方、マインドから企業のリーダーとしての役割を学ぶ
- おとなの学び方のコツは、プライドを捨て、素直になり、愚直になること――マンガ家 すがやみつる氏
- ビジネスパーソンに「睡眠」が重要視されるわけ――スリープコーチ 角谷リョウ氏
- 心を動かすプレゼンの技 Whyから語れば人は心が突き動かされ行動する――トッププレゼン・コンサルタント 永井千佳氏
- “伝わる技術”は相手ありき――大切なマインドは“相手を思う優しさ”
- 俳優・寺田農氏の「みのりのアル話」。参加者から寄せられた質問に、寺田氏が生回答
- コミュニケーションを円滑化し、チームを活性化する「超ファシリテーション力」
- 終身雇用の保証より、どれだけ変化しても活躍できる人材の育成が人を活かす経営の新常識
- ミーティングの相手が孫さんや柳井さんだと思えばより真剣に計画を具体化できる