伸びる会社のコミュニケーション
アイデアは「場のコミュニケーション」から生まれる。議論しないで客観視する力を磨こう!(1/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
人によって価値観は異なること、価値観に優劣はないことを理解してもらうために、わたしはセミナーなどでしばしば次のような質問をしています。皆さんもぜひ考えてみてください。
【質問】
会社に勤めているあなたは独立して事業を起こそうとしています。その事業は誰に制約されるわけでもなく、あなたのやりたいように作ることができます。次の3つの点について、あなたのイメージに近い選択肢(AまたはB)を選んでください。
(1)顧客
A:多くの顧客を対象として、社会に広く影響を及ぼす仕事がしたい。
B:特定少数の顧客とじっくりとつきあい、深く貢献したい。
(2)ビジネスモデル
A:できる限りシンプルで、誰にでもわかりやすいビジネスにしたい。
B:簡単には理解されなくても、専門性で差別化するビジネスにしたい。
(3)組織
A:ルールやシステムを整え、効率的にマネジメントできる組織にしたい。
B:社員の創意工夫を生かすため、できるだけ管理の少ない組織にしたい。
実際に大勢の人に尋ねてみると、回答はバラバラに分かれます。だからこそ、人は多様なアイデアを生み出すことができるのです。もし全員が同じ回答ならば、世の中は変化のない無機質なものになってしまうでしょう。
アイデアは価値観のレンズを通して生まれる
情報がなければアイデアは生まれませんが、情報だけでアイデアは起こりません。ある情報をどのような価値観のレンズを通して見るかによって、発想されるアイデアは異なります。それが「コンセプト」です。コンセプトとは、情報そのものではなく、情報をどう意味づけするかを指しています。
例えば、日本は人口減少社会であるという情報は誰が見ても違いません。けれども、だからもっと効率性を追求しなければならないと考えるか、より付加価値を高めるべきだと考えるかは、どういった価値観のレンズでその情報を見ているかによって異なるのです。
もちろん、最新の情報を収集して分析することが重要であることは言うまでもありませんが、そこから得られるものも「情報」に過ぎません。したがって、新しいアイデアが必要だと望む人は、自分自身のレンズを研ぎ澄まさなければなりません。そのためには、誰かの目新しいアイデアに安易に飛びつくのではなく、ブレない自分の軸を持つことが必要です。
しかし、環境は常に変化します。それとともに、これまでの自分のこだわりと環境との間にズレが生じてくることも少なくないでしょう。例えば、「高品質」を大切にする価値観を持った企業が、顧客ニーズのあまりにも速い変化についていけなくなってしまうようなケースは無数に存在します。けれども、自分の軸やこだわりを捨てることはできません。それを失ってしまったら、自分のアイデンティティもなくなってしまうからです。
そのようなとき、自らの価値観を大切にしながらも、自分自身のレンズを進化させていくことが必要です。そこからまた新たな、より進歩したアイデアが生まれてくるのです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
伸びる会社のコミュニケーション
この記事の著者
関連記事
ITmedia エグゼクティブのご案内
「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。 勉強会のスケジュールはこちら
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入して申請ください。審査のうえ登録させていただきます。
- 入会条件:
- 上場企業および上場相当企業の課長職以上
※入会は無料です
エグゼクティブコンテンツ
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「CISOは1人の経営者たれ」――ログの先の人を思う、LayerX CISO 星氏
-
2
「人間洗濯機」が高齢者施設に 福祉の現場に万博技術導入 人手不足解消や産業成長に期待
-
3
第52回:「管理」する時代は終わった──AI時代、マネジャーに残された本当の仕事とは?
-
4
どの区立中からも通えるオンライン将棋部発足 休日はリアル、プロ級も指導 東京都大田区
-
5
森ビルが挑む、DXを通じた「ヒルズライフ」の充実とコア領域の内製化
-
6
明和電機が愛車で全国47都道府県を駆け巡る、「UMEツアー2026」が開催中
-
7
高島屋・村田善郎社長 挑戦続けるアバンギャルドな百貨店 ベトナムや新型SCに重点投資 My Vision
-
8
「その100時間は、何も生み出していない」――認知科学者・堀田創氏が斬るリーダーの"見えない疲れ"
-
9
ITmedia エグゼクティブ勉強会スケジュール
-
10
なぜコーポレートITはコスト削減率が低いのか――既存産業を再定義することでDXを推進
ITmedia エグゼクティブ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaエグゼクティブをフォロー