ドラッカーに学ぶ、成功する経営チームの作り方

陰で批判し合ってはいけない(1/2 ページ)

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 第3回は、「トップマネジメントチームがチームとして機能するために必要ことのひとつ、「自らの担当以外の分野は直ちに担当メンバーに回さなければならない」ということを話した。今回は、「会議室の外で批判したり、けなしたりしてはならない」というテーマで経営チームが機能するために必要なことをお伝えする。

言いたいことは会議室の中で

「先週、決定したことは会社のために良くない」と取締役が言ったり、

「社長のあの決定は、実は私は反対だったんだ」と副社長が言ったり、

「専務のあの企画、自分は賛成できない」と社長が言ったり、

「常務は営業部のことしか考えてくれていない」と執行役員が言ったり。

 もちろん御社でこんな言葉を耳にすることはないと思う。いろいろな人がいればいろいろな考えがあって当然だ。一方、どんなにいい考えがたくさんあったとしても最後は1つの考えに決定しなければならない。いろいろな考えを1つにまとめ決定することこそ、トップマネジメントチームの仕事だ。

 それは、「全員の考えを足し算したもの」ではなく、「全員の考えから導き出される最善の決断が下されたもの」だ。

 満場一致で何かが決定されることは極めて少ない。決定された内容は、自分の考えに合致するものもあればしないものがあるのが現実だ。

 もちろん、自分の考えにそぐわない形で何かが決定された時は、不満が込み上げたり、憤ったりすることもあろう。そうかといって、トップマネジメントチームのメンバーが、それ以外のメンバーにその不満を漏らしてしまえば、「うちの経営陣はいつも批判し合っているけど、大丈夫なんだろうか」と、不信感をもたらし、結果として組織の力を損ねてしまう。

 組織の中で仕事をしている以上、すべてが自分の意図とおりに進まない。多少の不満はつきものだ。現実は、うまくいくことよりうまくいかないことの方が多い。だからかといって、トップマネジメントチームが陰で批判し合うようなことを容認してしまえば、事業は伸びないし、会社も良くなっていかない。事業を伸ばし会社を良くしていくために、トップマネジメントチームのメンバーは何を守らなければならないのだろうか。ドラッカーはこう言っている。

「トップマネジメントチームのメンバーは、仲良くする必要はない。尊敬し合う必要もない。ただし攻撃し合ってはならない。会議室の外で互いのことをとやかくいったり、批判したり、けなしたりしてはならない。ほめ合うことさえしない方がよい。」

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ドラッカーに学ぶ、成功する経営チームの作り方

顧客が増え、商品やサービスも複雑になり、社員も増えれば経営者の仕事を1人で仕切ることはできなくなる。事業が成長を続けるにはトップのチームを前もって構築しておくこと。しかし、チームは一夜にしてならず。

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この記事の著者

山下淳一郎
山下淳一郎

トップマネジメント株式会社 代表取締役 ドラッカー専門のコンサルタント。コンサルティングファーム出身、上場企業役員を経て、トップマネジメント株式会社を設立。上場企業を始めとして、IT企業の経営チームにドラッカーの理論を活用するコンサルティングを提供している。一般社団法人日本経営協会専任講師、淑徳大学の経営学講師、デジタルハリウッド大学院大学客員教授、ダイヤモンドビジネスタレント派遣講師を務める。著書『ドラッカーに学ぶお客様を幸せにする会社の作り方』(角川フォレスタ)、寄稿に『人材育成の教科書』(ダイヤモンド社)、『企業と人材』、『経済界』、『人事マネジメント』等。

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