ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術
吉田美和の歌詩で心を耕し、仕事への活力を養う(1/2 ページ)
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DREAMS COME TRUEのデビュー25周年を記念して、「吉田美和歌詩集 LOVE&LIFE」を出版しました。DREAMS COME TRUEは“恋から愛まで”をテーマにしてきたバンドですが、吉田美和の歌詩は経営者、ビジネスパーソンの皆さんにも必ず響くと信じています。
まずはこの歌詩集を出版した経緯を説明したいと思います。僕が吉田と仕事を始めて約30年になるのですが、いっしょに曲を作っているとどうしても「歌詩は音楽のなかの一部であり、メロディと一体になっている」という捉え方になります。ところがあるとき、吉田の歌詩を音楽から切り離し、純粋に言葉として読む機会が訪れました。
彼女のソロアルバム「beauty and harmony」('95年)をプロデュースしたときのことです。レコーディング作業のなかで、たまたま机の上にあった歌詩カードに目を通したとき、「これはすごいな」と感じたのです。吉田は意図してないと思いますが、ひとつひとつの言葉に強い力があり、まるでキャッチコピーの集合体のようにこちらに飛び込んでくる。つまり、3つ、4つの言葉だけでも、強いメッセージが伝わってくるのです。
その後、過去の歌詩を読み直してみると、吉田の言葉の力に改めて驚かされました。そのなかには、それぞれの時代における風景描写があり、豊かな恋愛感情があり、そこで用いられたアイテム、ツールがあり、人々の距離感がある。これは詠み人知らずになっても現代まで読み継がれている「万葉集」に匹敵するものだな、と。そのとき僕が思ったのは、吉田の歌詩を本という形にしたいということでした。彼女の言葉を楽曲から離し、ドリカムと関係ないところで役立ててほしいと思ったのです。
その話を吉田にしたところ、最初は反発されました。彼女は歌うために歌詩を書いているし、それはポップスというジャンルに制限されている。吉田にしてみれば「曲のなかの歌詩は“詩”として成立していないし、ましてや“詩”を書くつもりもない」ということですから。そのことも十分に分かったうえで、それでも僕はDREAMS COME TRUEの25周年の年にこの歌詩集を出したかったんです。その理由は、吉田の言葉を通し、僕自身が教えられたこと、感銘を受けたことを、より多くの人に伝えたかったから。それはビジネスとしてではなく、素晴らしい言葉の遺産を後世に残したいという思いだったのかもしれません。
では、どうして「吉田美和歌詩集」がビジネスパーソンに役立つのか。まず“恋から愛まで”を描いた彼女の言葉はそのまま、仕事のなかで生まれる感情と重ね合わせることができます。企業のリーダーは、まさに仕事に恋し、仕事を愛して、日々奮闘していることでしょう。言うまでもなく仕事は大変に辛く、厳しいものですが、それは恋や愛も同じです。本気で人を愛することは痛みや苦しみを伴いますし、ときには自分を犠牲にしなくてはなりません。毎日のように難しい決断を迫られ、その苦しさを体験している皆さんであれば、必ず吉田の言葉にインスパイアされることでしょう。
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