独自の強み「キラーコンテンツ」の作り方:ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)
情報収集や勉強で得た知識はその状態では同じ状態の人が大勢いる。では、独自の強みをつくりだすにはどうすればいいのか。
独自の強みは「変換」して生み出そう!
では、独自の強みをつくりだすにはどうすればいいのでしょうか。それには、知識を増やすことに力点を置くのではなく、「変換して独自性を生み出す」ことに注力することがポイントです。特に、自分が実務で携わった経験やノウハウというものは、他人のとは違う独自のものです。ここを基点に強みを組み立てていくことで、自分だけのキラーコンテンツを持つことができるようになります。
自分が持っている、「こうしたら上手くいく……」という感覚的なノウハウを、論理的に説明できて何度も再現できるように体系化させていくことで、独自の強みはより強固になっていきます。知識や情報などは、自分のノウハウを体系化させるパーツとして変換活用するわけです。
もちろん、独自の強み「キラーコンテンツ」は、簡単に組上げられるものではありませんが今までの経験から10年、20年と会社勤めや、お店や工場、経営の現場で仕事をしてきた、いわゆるエグゼクティブには、潜在的な力がほぼ間違いなく宿っています。これを生かさない手はありません。
これからは、キラーコンテンツが必須の時代
これからの時代、ビジネスリーダーやエグゼクティブ層にとっても、独自の強みを持つ必要性が非常に高まってきます。仕事がますます二極化していくからです。インターネットにより、情報は瞬時に世界で伝播し、ネットを通じて行われる作業は、世界中のどこで誰が行っても同じになります。つまり日本人だからという労賃はもう通用せず、世界で同じ価格に、より安い方向に収れんされていきます。その価格は現在の20分の1になるとも言われています。また、メーカーや小売、流通といったビジネスの現場においても、事務や一般業務が日に日にITやクラウドサービスの進歩によって置き換わっています。
つまり、リーダーやエグゼクティブ層は、「新たな付加価値づくり」や「新たなビジネスづくり」「収益を上げる仕組みづくり」などが、より一層重要になるということです。逆に言えば、その他の管理や計画といったことはITでカバーできるだけに、もはやリーダー層の仕事ではないということです。こうした点を考えるとき、独自のキラーコンテンツを作り上げることは、社内においても、また力強い自分の人生をつくる上でも、非常に重要になってきます。また、企業としても、こうした実力者の本物のノウハウを、社内で有効活用できるようにする仕組みが必須となります。モノを作ったり売ったりするその先へ、キラーコンテンツで稼ぐ発想がこれからの伸びる経営なのです。
著者プロフィール:五藤万晶(ごとうかずあき)
コンサルタント専門のコンサルタント。株式会社ドラゴンコンサルティング 代表取締役。
これまで数百人以上のコンサルタント、講師、士業、実務家…各人の強みと特長を最大限に引き出し、ヒットさせてきた第一級のプロデューサー。「人のコンテンツを絞り出す天才 」と称され、鋭い洞察力と実績から各方面から依頼が絶えない。
関わったコンサルタントからは、「稼ぐ、本当のコンサルティングができるようになった」、「ライバルと価格競争しなくて済むようになった」、「自分自身の本当のウリが分かり、クライアントが倍増した!」…など、絶大な信頼を獲得している。「キラーコンテンツづくり」を指導し、中には年収1億円を越えるコンサルタントも生まれている。著:「コンサルタントのための、キラーコンテンツで稼ぐ法」他
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