東京の人気ギャラリーや美術館で開催するアート展を紹介します。6月から7月にかけては、約30年ぶりとなるケニー・シャーフの個展や、「推し活」をテーマとしたユニークな展示など、注目の展示がめじろ押しです。今回は、3つのアート展を紹介します。
約30年ぶりとなるケニー・シャーフ(Kenny Scharf)の新作個展「I’m Baaack」が、原宿の「ナンヅカ アンダーグラウンド」と赤坂の「草月会館」で6月10日(土)から開催。 アメリカ出身のシャーフは、独自のキャラクターを駆使したアート作品という、21世紀型ポップアートのトレンドを切り開いた先駆者として、多くのアーティストに影響を与えています。
本展では、「温暖化」「見えぬ道筋」「原告」「医療システム整備」などのキーワードがちりばめられた作品を展示。日本初公開となる、使い古した玩具や家電を使ったインスタレーション「Cosmic Cavern」にも注目です。
草月会館では、自身がペイントと改造を施したキャデラック「夢の車」が38年ぶりに限定公開。ビビッドな世界に没入してみてください。
次に見逃せないのは、バルセロナで活躍した建築家のアントニ・ガウディの展覧会だ。本展では、長らく「未完の聖堂」といわれながらいよいよ完成の時期が見えてきた「サグラダ・ファミリア」に焦点を絞り、図面のみならず膨大な数の模型を作った独自の制作過程を展示。
さらには多彩色のタイル被覆、家具、鉄細工装飾、そして彫刻を含めたガウディの総合芸術志向にも光を当て、100点以上の図面、模型、写真、資料に加え、最新の技術で撮影された建築映像も公開されます。
「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は、6月13日(火)から「東京国立近代美術館」で開催。
少しユニークな展示に行きたいなら、好きな人やものをさまざまな形で応援する行為「推し活」をテーマとした「推し活!展―エンパクコレクションからみる推し文化」が、「早稲田大学演劇博物館」で開催中です。
実は世界各地で古くから行われてきた「推し活」。イギリスのシェークスピア時代の演劇はパトロンという存在によって大きく発展したという歴史があり、歌舞伎は庶民の熱烈な人気によって支えられ、江戸時代最大の娯楽となりました。
本展では、同館が所蔵する100万点もの資料から、「集める」「共有する」「捧げる」「支える」の4章を通して、近年話題の「推し活」をひもときます。それぞれの時代やジャンルにおいてどのような観客が存在し、どのように応援をしたのか。時代や国を超え、展示内容に大いに共感できるでしょう。
「東京、6月から7月に行くべきアート展」では、さらに多くのアート展を紹介をしています。是非チェックしてください。
著者プロフィール:タイムアウト東京 編集部
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